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勇者の火葬

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勇者の火葬

プロローグ 勇者の火葬〜朝〜

細く長く昇っていく煙が映えそうな、雲ひとつない青い空の日だった。

勇者となった男は、鍛冶屋をやっている友人の息子で、小さい頃からよく知っていた。墓守の子とも遊ぶような少し変わった子供だった。けれども、いじめられている友達を見捨てて置けないような、正義感の強い子供だった。勇者の候補として王都へ旅立ったのは流石に驚いた。

友人が誇らしげだったのは最初ばかりで

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