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武埜 山水
2023年1月10日 21:19
二〇二二年に創りし俳句初富士や雲に紛れぬ其姿 一月二日冬空は何時の間にやら陽がのびて 一月四日街静か久方振りなる白化粧 一月六日木の枝やその身しなりし雪の後 晴れた日の残雪白き光哉晴れた日に残雪白木日陰哉 一月七日寒風が吹けば落ちたりパナマ帽冬空に浮かぶ真昼の青き月 一月十四日あの夏と変わらぬ月をただ一人あの夏と変わらず見つめる昼
2022年12月8日 01:24
2022年10月29日 14:45
2022年11月13日 19:52
序章 流れ拙宅の近くに川がある。時として勢い急であるが平静は比較的穏やかな方であろう。幼少期よりその川は遊戯に適した場所であるため親しんでいる。今でこそ泳いだり飛び込んだりはしはしない、がそれでもその流れを眺めに行く事はしばしば。殊更に美景と感じているのではないが、とはいえ、見慣れた水の流れは私に心の平安を与えてくれる。そんな出自もあってか私は水辺をいつの間にか好む様になった。よしんば私がメ
2022年1月4日 11:03
第一部春嵐来たりて路傍の花落ちる 三月廿一日雨瀟瀟未だ一人の我が身哉 四月十四日飛び立つに羽毛スゝ゛メ哉 四月十五日春雨を聴きつゝ独りの我身哉 四月十七日吉祥寺及井之頭線ノ景春風に独り打たれて井の頭 四月十八日子供泣く背中濡れたる親父哉 四月十八日我目見て泣き止みたる子に罪は無し 四月十八日窓の内いつかの我等は窓の外 四月十八日久方の祖父の震える指みたり 四月十九日