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遠州の茶室

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織部の一番弟子・小堀遠州のつくった茶室を集めました!将軍家の茶道指南役も勤めた茶人随一の出世頭。
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#大徳寺

国宝茶室 密庵(京都大徳寺 龍光院)

「密庵(みったん)」

国内に現存する国宝茶室(待庵・如庵・密庵)の一つで、江戸前期の茶人・小堀遠州の作。

密庵のある龍光院は京都大徳寺の西南の端に位置し、特別公開も含め一切の拝観を行っておらず完全非公開となっています。そのため、他の二つは見ることができることから「最も見るのが難しい国宝」とも呼ばれます。

密庵は現在、書院の北西隅に組み込まれていますが、当初は独立した建物であったそうです。

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遠州の茶室(忘筌)



「大徳寺孤篷庵 忘筌(ぼうせん)」

桃山時代から江戸前期の茶人・小堀遠州のつくった茶室。

戦国時代以降、ようやく安定してきた武家社会において作事奉行・茶匠として活躍し、利休の死後に武家の茶風を確立した古田織部(へうげもの)の一番弟子でもあります。

遠州は武家茶をさらに推し進め、書院に中柱と点前座を付ける手法で、書院の茶室を完成させました。この忘筅は晩年の作。

全体十二畳に一間床。点前座

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