憶昔席(西本願寺 飛雲閣)
「憶昔席(いくじゃくのせき)」
京都西本願寺境内の滴翠園(てきすいえん)内に建つ飛雲閣に付随する茶室。
寛政7(1795)年9月に席披き(せきびらき)が催され、寺側の記録によると西本願寺十八代門主・文如(もんにょ)を正客に、藪内家六代・比老斎竹陰(ひろうさいちくいん)も相伴に加わっていたそうです。当時、文如は比老斎に茶道の相伝を受けており、この茶室はその比老斎の指導・好みで建立されたと考えられています。
内部は三畳半に板間を付けた間取りで、壁はすべて紅壁(弁柄(べんがら