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デザインあたまの訓練

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#UXデザイン

慣れるUIをつくる 事例編

慣れるUIをつくる 事例編

前回のおさらい「慣れを生むデザイン」は難易度が高いですが、慣れによる体験を無視することは出来ません。

ユーザーが触るものを作るデザイナーであれば、慣れるUIを作ることやそのためのデザイン方針について考えを巡らせる必要があります。

前回は、このUIに慣れてもらうためのデザイン方針の1つとして、「寛容さ」を提案しました。

目次 4. 世界で最も使われているカラシニコフの話5. カラシニコフの教

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【加筆あり】 マツモトキヨシのロゴデザイナーが言った『UXの本質』と、IT業界の根本的なズレが致命的になるについて

【加筆あり】 マツモトキヨシのロゴデザイナーが言った『UXの本質』と、IT業界の根本的なズレが致命的になるについて

今も「UI/UX」の議論が増えていますが、日本人が好きな表面的な手法論から、そもそもの深い部分の議論になっているのは、すごい良いと思っています。

特にIT業界が「UI/UX」が盛んに見えますが、そもそもの議論が「アプリ」「WEB」に限定されており、狭義の議論になっているので、本質的な話をしないとこの問題は解決できないと思っています。

私自身も以前はカスタマージャーニーなどもやっておりま

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UX改善による本質的グロースハックのプロセス

UX改善による本質的グロースハックのプロセス

グロースハック(※)が必要なのは分かっているが、実際にどうやれば良いか分からないという相談を頻繁に受ける。

というよりは相談の99%がそれだ。

多くのスタートアップがサービス成長の指針を描けていないという状況は日本のスタートアップ環境全体として憂うべき状況なので、グロースハックを具体的にどういったプロセスで行っていけば良いかを本記事でまとめて公開することにした。

タイトルの釣りっぽい「継続率

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見えない時間を見せるデザイン その2

見えない時間を見せるデザイン その2

前回の記事では「期限」および「記憶」の時間の見せ方について述べた。
今回は「所要時間」について考えてみようと思う。

例えば、GoogleMapGoogleMapでは、出発(到着)時刻or終電を設定すると、距離・運賃・時間を合わせて、ルートをいくつか提案される。

人はなぜ所要時間を知りたいのだろうかそれは以下を知りたいためだ。

- 自分が何時に家を出ればいいか
- そのためには、あと何分で手持

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見えない時間を見せるデザイン

見えない時間を見せるデザイン

アプリケーションにおける時間の表現はさまざまであり、人間の欲求と、置かれている状況を常に意識してデザインすることが求められる。

DBに入っているからと言って日付をそのままYYYY/MM/DDで出すということは、冷蔵庫に入っているトマトを洗わずに食卓にのせるようなものだ。

時間は目に見えない時間というのは、人間が勝手に決めた決まりごとである。人類が平和に暮らすために明示的にした、ただの共通認識だ

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