ただひとつのマインドの中で・すべてが思考の具現化である世界

朝方あたりにとても印象的な夢を見た日の夜、自分の情動が大きく揺れるきっかけがあり、内に向き直ってその情動の源を見つめる必要があった。
夢の内容と、そのこととの関連性はいっさい思いついていなかった。
それぞれを別の出来事として繋がりを持たせることなく、ただ夢の内容の一部が面白かったので家族に話し、それについて家族が予想外の(まるでコントのような)コメントをしたので、一緒に腹を抱えて笑った……という楽しいひとときがあっただけだ。

その夢の中での私は、とあるシーンで、目の前に展開する非物質的な現象を視覚的にまじまじと見ながら「なんだろうこれは……とても不思議だなぁ?」と考え込むことになり、その不思議な感触をもう少し突き詰めたら「明晰化」、つまり夢の中で「これは夢だ!」と自覚する明晰夢になりそうだった。

ときどき明晰夢を体験する私は、眠ってる間の夢を明晰夢化することに特にこだわっていないが、そんな風に明晰夢になりそうな一歩手前で終わる経験があると起床後に振り返ってちょっと「惜しかった!」という感想は持つ。
それで、この夢の記憶が私の中で気になっているのかと思っていた。

しかし、だ。
別件だと思っていた、その後に自分の情動が大きく揺れたことと夢の内容とはしっかりリンクしていたのだ。
それがわかったのは前述の「自分の内に向き直って情動の源を見つめる」作業を私がやり終えた頃だった。

発生した情動の源を、外に起因するものとしてでなく自分の内だけを見つめて解く(解除する)ことができた手ごたえを感じたとき、はじめて例の夢の内容がその理解、認識の内容を先にイメージ化して説明してくれていたのだとわかった。

最近の私は夢を読み解くことを少々怠りがちだったが、夢は少し「事前に」自分の心の内を描写して見せてくれるため(出来事そのものではなく自分の内の様子を描写していることに注意)、結果として私たちが「起きて、活動している間の現実」と思っているこのリアリティーでの体験の、外観でなく本質こそをスピリチュアルに理解する助けとなる。
幻想に沿ってではなく、内なる真実に沿って理解できるよう手助けしてくれるのだ。

今回の体験のおかげで私は、ただひとつのマインドを用いて何をしているのか、自分の思考という目に見えない非物質の活動がいかに物質世界に具現化されているかの仕組みを再認識した。
今までも私はそのシステムを学び、自覚しながら実用できるよう鍛錬してきたが、最近ははっきりともう一層ヴェールが剥げて、明瞭にものごとを眺められるようになってきている実感がある。
こうした気づきや解説を場合によってはライブ配信でしゃべることもあるので、ライブ配信への参加およびアーカイブ★「地球生活ひと休みカフェ(YouTubeチャンネル)」も有効活用していただきたい。

この記事は、ただひとつのマインドの中で、そうであるということを忘れてあたかも外に物理世界という現実が「ある」かのように錯覚している状態を解く(解除する)ための話をする。
例の夢で、私が教えられたたとえも用いながら。


思考が形を持って体験されている世界

これを読んでいるあなたには、私が更新した認識をとてもシンプルに説明したいと思う。
自分に起きていることを真実に沿って理解するために「必須の土台」となる気づきと、すでにあなたが作った幻想を解除するための自覚への案内を。
以下の通り、3段階の箇条書きで解説することができる。

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