24時間テレビのマラソン、もうやめませんか?
日本テレビ系列の24時間テレビに関して、昔から賛否あるけど、久しぶりに少し見ました。翌日には、ヒロミさんが102km走る特番を録画して見ました。
限界を超えた走りは本当に辛そうでした。しんどいことを乗り越えた先に、感動と充実が待っているという趣旨だと思います。
ヒロミさんは、これまでにもフルマラソン経験しているし、トライアスロンもされているそうです。番組で初めて知りましたけど、それだけやっている人ですら、102kmを24時間で完走するというのは大変だったということです。
専門チームがついているからこそ、テーピングやアイシング、栄養や休養に関しては抜かりなかったことでしょう。初めての経験をテレビで放送して、辛い姿をさらけ出したわけです。とても立派だと思います。
しんどそうなのは、演技?マジ?
これまで24時間テレビではたくさんのタレントさんや芸人さんが走られました。時間調整の問題や、完走後の姿など、誹謗中傷に値するようなこともネットでは書かれてきています。
テレビ番組だから、わざとしんどそうな顔をしなければならない場面もあるでしょう。そのタイミングなどは、タレントだから察しは付くはずです。
ガチでしんどくて大変だとしたら、そこまでしてなぜやらなければならないのかと、私は思います。むしろ、痛くなくても痛いふりをして感動を与えてくれている方が、バラエティ番組として成立して、私は安心します。
熱湯風呂がいい例ですが、実際にはあそこまでリアクションするほどではない熱さと聞いたことがあります。面白おかしく表現することで番組が成り立ちます。
やめる勇気を見せることも必要だと思う
番組を見て、一般人がマラソンに挑戦して、同じような場面に直面した時、限界を超えて頑張りすぎる恐れを私は懸念します。
やめても良いことって、世の中にはいっぱいあります。頑張り続けることを良しとする見せ方より、やめる勇気を見せ、決断する悲しさも大事だと私は思います。
乗り越えた人がヒーローであり、諦めた人はダメだという見せ方にとらわれ過ぎてないでしょうか?
マラソンは死ぬかもしれない過酷さがある
たしかに頑張っている姿はカッコいいし、成し遂げた時の充実感、達成感は何事にも変えがたいものがあります。ただ、そのために「マラソンを利用するのをできればやめていただきたい」というのが、フルマラソン11回完走した私の願いです。
ちょっと走ることはできても、フルマラソンであれ、24時間であれ、長時間走り続けるということは、体にものすごいダメージを与えます。
走ったことのない素人が、3ヶ月位の練習でフルマラソンに挑戦する番組はいくらでもありました。同じ内容では、視聴者が納得しないことも頷けます。だから、距離が伸び、時間が伸び、今回は年齢が高くなってヒロミさんは58歳で挑戦されました。感動を与え、チャレンジ精神を奮い立たせることに役立っていることは理解できます。
マラソンを利用しないでいただきたい
番組として成り立てば良いかもしれませんが、もういい加減、このテーマでマラソンを利用するのをやめていただきたいです。そのうち、体を壊して再起できないタレントさんが出てきてもおかしくありません。視聴者が同じ気持ちでチャレンジしたことで、体を壊した人のことはニュースにもなりません。健康のことを考えたら、もうやめませんか?
マラソンは、危険なスポーツです。
松村邦洋さんの場合は、24時間テレビではないけれど、別な局の番組企画で出走して倒れました。一歩間違えば命にかかわるところだったとのことです。マラソンは危険なスポーツだということを、もっと一般ランナーに教えるべきではないでしょうか。ニュースにもなりませんが、一般人はマラソン大会でたくさん亡くなっています。
フィナーレへ向けて感動を積み上げていく番組の見せ方はさすがです。息子さんとの絆、奥様の伊代さんとの愛、後輩からの信頼、ヒロミさんの人柄に惚れました。感動をありがとう!
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