仕事と会社を失った時、何が残るか?
仕事を生きがいにしていた人が、定年退職した後にうつになり、自殺をするという話があります。とても悲しいことですが、それは自業自得だという考え方もあるようです。
「仕事人間」という言葉が昔流行ったことがあります。「仕事を取ったら何も残らない」「仕事、仕事で家族を顧みず」などという台詞が、ドラマでもよく使われました。
私はそれを見ながら「なんと悲しい人生なんだろう」と思ったことを思い出します。でもそんな生き方しかできない人もいると認めなければならないのでしょう。人生に正解はありません。本当はそうしたくなかったのに、できなかった人もいるでしょう。
死ぬ間際に人生を振り返って
死ぬ間際になって「良い人生だった」と思いながら死んでいきたい、と言った人がいます。それを聞いて「そうだね」と思う人はきっとたくさんいることでしょう。しかし私はそう思ったことが一度もありません。今から死んでいくんだから、振り返って、自分の人生がどうだったかなんて、どうでもいいと私は思うのです。
過程と結果、どちらが大事?
ビジネスでは「過程」より「結果」を出せとよく言われます。どんなやり方をしてでも結果を出せる人は、きっと頭が良いと思うし、行動力が凄いです。でも結果を出せない人は、落ちこぼれとなり、その世界から身を引くこともあります。
どちらかというと、私は結果を出すことなく、いろんな事をつまんで、やめ、つまんで、やめの繰り返しで生きてきました。恥ずかしながら、何一つ結果を出したことはありません。だから言い訳のように言いたいです。仕事と人生は違いますから・・・
人生は「結果」より「過程」が大事だ。
定年後、うつになり自殺をする人は、過程より結果を追いかけた人の末路のような気がします。私の勝手な想像ですけど、そんな気がするんです。会社組織の中で、もまれ、もがき、苦しんでも離れられなかった人は、退職後、自分の生きていく意味を見失うのではないでしょうか。
記事の中で、精神科医の夏目誠の先生も書かれています。
退職してから「さあ、何しよう?」では遅い
こうならないためにも、40・50代から、仕事以外にも目を向け、世の中に自分が興味あるものを見つけておく必要があります。退職してから「さあ、何しよう?」では遅いのです。
仕事人間で生きていると、退職後も出会う人を「利害関係」で見てしまいがちです。でもそこにはもう地位も役職もないわけですから、フランクにお喋りできれば友人はできます。それができるか、できないかで、人との関わり方がずいぶん変わるはずです。
趣味を通じてであれば、定年後も友人は簡単に作れます。ただそれは学生時代のような友人ではないことを、知っておかなければならないでしょう。何のために生きているのか? すべて自分で決めることが大切だと思います。
サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。