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#9 公共工事で1点でも良い点を取るために
私は公共工事の監督員をしていたとき、数々の工事の採点をしてきました。詳しい内容は言えないこともありますが、施工業者から提出された施工計画書や工事完成書類の中で、もう少し工夫したり、1〜2枚書類を作成すれば加点できるのに、という工事が多々あったため、そういった内容を記事にしてみようと思います。
本記事の内容は、多くの施工業者は当たり前に実施しており、あらためて記事にするような内容ではないかもしれま
#8 建設業界と公共工事について考えてみた
私は公務員時代に数多くの工事を担当し、多くの建設会社の現場代理人や作業員たちと工事の話だけでなく世間話をしてきました。私が実際に体験したことを元に、地方の建設会社の現状をまとめてみました。本記事は、国の施策が建設業界へ与えた影響と、国と地方自治体が連携して克服しなければならない課題だと感じています。
・はじめに(建設会社の規模と格付け)まず、建設会社は「完成工事高(完工高):1年で完成させた工事
#7 残業したい部下と帰らせたい上司??
・時間外労働は悪いこと?(長時間労働の是正)やる気があり頑張りたい部下と聞いて皆様はどう思うでしょうか。一昔前であれば、時間外労働した全ての残業代は出せない(平日は22時まで)けど、それでも良ければ好きなだけ残業して良い、休日出勤も自由にして良い、といった雰囲気が公務員には少なからずあり、実際好きなだけ自由に仕事をしている職員もいました。
以前は上司も部下の時間外労働に対して厳しく管理すること
#6 今必要な人材を考える(公務員(土木))
・近年の新採用職員の年齢層私が勤めていた県では、土木職の新採用職員が毎年10〜20名程度採用されていました。その内訳は、採用人数が20名だとしたら、高卒が2名、高専卒が2名、大卒が12名、中途採用が4名といった感じでした。これはどこの地方の県でも似たような人数なのではないでしょうか。
私が採用された頃と大きく異なるのは、中途採用職員の増加です。私が勤めていた県の中途採用職員は、前職が設計会社や
#5 ものづくりのワクワクを感じて欲しい(橋梁編)
・公務員(土木)は橋やトンネルができる過程を全て特等席で見れる公務員(土木)は橋などの目的物が設計図通りにできているか段階的に確認しなければならないため、橋やトンネルなどの大規模構造物ができる過程を全て特等席で見ることができます。これは、建設会社が手抜き工事をしないように監督することが主たる目的なのですが、工事中の現場は安全を確保する点でも基本的に部外者の立ち入り禁止なため、間近で構造物ができる
#3 公務員(土木)は残業が多い!?夜遅くまで頑張っているんです
出先機関(土木事務所など)の仕事は残業ありき残業が多くなる理由は仕事内容によるものが大きいです。公務員(土木)の主たる仕事は、①設計書作成(積算)②工事監督③用地買収④苦情対応です。その中で、1番時間がかかる作業が①設計書作成(積算)です。
例えば新しい道路をつくる際、道路をつくりたい場所の地形を調査し図面にする「測量作業」、道路の構造や最も経済的なルートなどを決める「設計作業」、設計に基づき
#2 公務員(土木)になってみて分かったこと
・残業がとても多い公務員(土木)になってから1年間は研修も多く、残業も多くはありませんでしたが、常に人員不足な公務員(土木)では、2年目からは戦力としてカウントされるため、毎月40時間の残業はほぼ当たり前の生活になりました。勿論忙しい職場もあれば暇な職場もあるため、全ての職員がそうでは無いと思いますが、私は初任地が人口の多い地域だったこともあり、定時に帰れるのは1週間に1〜2日でした。深夜0時を
#1 公務員(土木)ならではの魅力とは
・100年後も地図に残る仕事ができるまず、公務員(土木)は、自分では到底稼げない額の予算を扱うことができます。経験年数が10年以上にもなれば、地方の県であっても担当1人が受け持つ金額は年間数億〜数十億単位です。その予算を扱い、道路や港湾施設、河川などをつくっていきます。
今でも自分が携わった道路や橋梁、トンネルなどには愛着がありますし、そこを通るたびに様々な思い出(携わった人々、苦労したこと、
はじめに(このnoteを書いた目的)
はじめまして。真咲涼(まさきりょう)です。
私のnoteを読んで頂きありがとうございます。
私は大学を卒業してから技術系地方公務員(県庁_土木職)を約20年勤めました。仕事でも私生活でも問題を起こしたことは無く、仕事面でも多くの成果(主に新設道路や橋梁補修・橋梁耐震補強、トンネル補修、道路情報板やトンネル非常用設備など)を残したため、同世代の中では比較的優秀な職員だったのではないかと思っています