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#読書感想文

『ローマ人の物語 8』

『ローマ人の物語 8』

ローマ人の物語8
ユリウス・カエサル ルビコン以前
塩野七生著

この巻では、ユリウス・カエサルに焦点が当てられている。
幼年期から青年期後期までのカエサルの人物像が細かく描かれている。

私自身は、圧倒的なカエサルファンなので、少しでもカエサル魅力を共有出来たらと思ってしまう。

印象に残ったこと
① 権力の座に就く前から法外な金額の借金をしていたこと。その額は、1300タラントといわれ、現在の

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『ローマ人の物語 28』

『ローマ人の物語 28』

「ローマ人の物語 28」

塩野七生著

「ローマによる平和」を人々が享受できた背景には、社会基盤の充実があった。本書では、インフラのなかでも、水道、医療、教育が取り上げられている。

印象に残ったこと

①水道、浴場
ローマの水道は、流し放しだった。そのため、塩素などの消毒をしなくても、水質は良好だったらしい。

公衆浴場は、男女混浴だった。(ハドリアヌス帝が、男女別浴に変えてしまったが。)

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『漫画方丈記 日本最古の災害文学』

『漫画方丈記 日本最古の災害文学』

『漫画方丈記 日本最古の災害文学』
鴨長明著

漫画なのですが、解説は、養老孟司さんが書かれていて、面白い。解説を読んだ後、方丈記のオリジナルが添付されていて、けっこう古典を味わえて良いと思った。

約1000年前、平安時代から鎌倉時代に移り変わる時期の話。
大地震があって、大火災があったり、遷都があったり、世の中の不安定な状況が、今に通じるものをかんじた。

「行く河の流れはたえずして〜」

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『ローマ人の物語 27』

『ローマ人の物語 27』

「ローマ人の物語 27」
 
塩野七生著
 
古代ローマ人は、街道を始め様々な基礎的システムを整備してきた。現代社会にとっても欠くことができないこれらのインフラは、すべてローマに源を発している。

本書では、インフラのなかでも、街道と橋が取り上げられている。

印象に残ったこと。

①街道
紀元前3世紀、地球の東と西で、大規模な土木事業が始まった。東方では、万里の長城。その全長は5000キロに及ぶ

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ローマ人の物語 25

ローマ人の物語 25

「ローマ人の物語 25」

塩野七生著

古代ローマの歴史に興味のある方に、お勧めの一冊ということになろうか?。

西洋文明の元をたどれば、ローマに行きつくだろう。

古代ローマの歴史、紀元2世紀の黄金の世紀と呼ばれた時代の3賢帝のうちの一人、
ハドリアヌスが取り上げられている。

トライアヌスの後を継いだハドリアヌス。
ハドリアヌスはギリシャ文化なの素晴らしさに目を開かれる。
当時、ギリシャ文化

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