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『ローマ人の物語 8』

ローマ人の物語8
ユリウス・カエサル ルビコン以前
塩野七生著

この巻では、ユリウス・カエサルに焦点が当てられている。
幼年期から青年期後期までのカエサルの人物像が細かく描かれている。

私自身は、圧倒的なカエサルファンなので、少しでもカエサル魅力を共有出来たらと思ってしまう。

印象に残ったこと
① 権力の座に就く前から法外な金額の借金をしていたこと。その額は、1300タラントといわれ、現在の貨幣価値では約780億円。

② まったく美男子ではないにもかかわらず、圧倒的にモテた。そして、関係をもった女性に恨まれることもなかった。

③ 個人的な財産についてはまったく関心がなかった。

莫大な借金の使い道は、愛人へのプレゼント、書籍の購入、公共事業への投資ということらしい。借金をして、貸主の奥さんと浮気を公然とする。。対象となる女性は既婚者で、未婚の女性には一切手をださなかったらしい。

いろいろ事情はあったのだろうけど、圧倒的に魅力的な人物だったのだろうと思ってしまう。

自分の家を建てようとか、小さいながらも別荘をもちたいとか、富裕層の同僚キケロは頑張って、小さな幸せを目指していたのに対して、カエサルは、自宅は官舎で、死後はローマに返上し、お墓も持たない人間。カエサルにとっては、ローマそのものが自宅であり、国そのものが自分の財産のような発想をしていたのではないか。。スケールが大きく、夢のような魅力的な人間に私もあこがれてしまう。

なるべく、取引先からの見積書や請求書にはケチをつけることなく、気持ちよく仕事をしようと思ってはいるけれど、、減額交渉したりしてしまう自分がいる。

『woman』ジョン・レノン

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