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ローカルインタビューメディアをつくろう

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地域でインタビュー記事をつくるメリット&ノウハウを投稿しています。
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#webライター

商店街のブティックはAIに代替されない?

ローカルインタビューメディアをつくっていると、商店街にある「あのお店ってどんなお客さんがいるんだろう?」という長年の疑問を解決できることがある。その一つが、ブティックだ。

商店街でよく見るブティックだが、実際に入ったことがある人はどれだけいるだろうか?お店の目の前を通り過ぎる際に、店頭に並ぶ50〜70代向けの知らないブランドの服をチラ見したことがあるという程度という人も多いだろう。「これは自分に

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会話形式の記事における一人称の決め方

会話形式の記事をつくるときに悩ましいことの一つは、一人称の表記方法だ。相手によって、話している感じをそのまま使うべきか、ネット記事上に文章化した時の印象から考えるべきかの判断が難しい。

たとえインタビュー中に「オレ」や「ウチ」を使っていても、そのまま文字にした時に印象が変わる場合がある。すごくテンション高めに話してくださった方の話し方がすごく良くて、それを文章でも踏襲したら本人から「なんだか偉そ

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インタビューは「99%の肯定と1%の否定」でうまくいく

インタビューは「99%の肯定と1%の否定」でうまくいく

ローカルインタビューメディアを作る上で、私はインタビュー相手のことをほぼ全面的に肯定する。どれぐらい「ほぼ」かというと、99%ぐらい。99%肯定する気持ちで話をすると、初対面の相手でも心を開いてくれる。

人は、肯定されることを求めている。こう書くと当たり前のようだが、実際の生活においては肯定され続けることはあまりない。残念ながら、日常生活では求めていることが起きにくい。

インタビュー相手には、

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読者・出演者・地域の三方良し。ローカルインタビューメディアが目指す記事の形。

読者・出演者・地域の三方良し。ローカルインタビューメディアが目指す記事の形。

ローカルインタビューメディアを作る上で、インタビュアー泣かせな出演者に会うことがある。その一つのタイプとしては、「まるで虚栄心がない人」だ。

「まるで虚栄心がない人」は、ご自身がやられていることがすごいことだという自覚がないか、もしくはそれをよく見せようという気がない。これは謙遜とも違う。なんなら「こんなの語るようなことでもない」ぐらいに思っているようにも感じられる。

例えば先日、JAXAの研

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年代やジャンルを越えて人に会う方法。越境ツールとしてのローカルインタビューメディア。

年代やジャンルを越えて人に会う方法。越境ツールとしてのローカルインタビューメディア。

ローカルインタビューメディアをやっていて本当に良かったと思えることの一つは、まったく知らない世界を覗けること。メディアの特化の仕方は「ジャンル」か「エリア」があるが、「エリア」にすると様々なジャンルの人と出会える。

この一年でインタビューをした人は、魚屋、アイス屋、カフェ、創作料理屋、花屋、カイロプラクター、整体師、美容師、不動産屋、アパレル、スーパー、パン屋、出張自転車屋、プロサッカー選手、プ

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昨日、市長が亡くなった

昨日、市長が亡くなった

昨日、市長が亡くなった。今日、私は市長にインタビューをするはずだった。でも、突然亡くなられてしまった。

私は市長にお会いしたことはなく、今回のインタビューに向けてここ数日準備をしていた。茅ヶ崎の中長期計画が書かれた総合計画を読み込んだり、数ページだけ市長が載っているむかしの本を買って、その部分だけ何度も読んだ。

メディアに映る市長は大体笑顔だった。見た感じのフォルムもなんとなく丸っこい。だから

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インタビュー相手の選び方。応援されている人、したい人。

インタビュー相手の選び方。応援されている人、したい人。

ローカルインタビューメディアをつくる上で肝になるのがインタビュー相手だ。そのインタビュー相手の選定基準は、全国的には無名でも、「地域で応援されている人」にするのが上策だと思っている。地域で応援されている人にはまずそれだけの理由があるし、身近にファンがいるのでローカルエリアでの宣伝が自然に発生していくからだ。

ここまでは前置きで、私がローカルインタビューメディアを運営するうえでそれ以外の選定基準で

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「初対面60分1本勝負」のインタビューで気をつけること。

「初対面60分1本勝負」のインタビューで気をつけること。

ローカルインタビューメディアの記事を作る上で、都内勤務の会社員という本業がある以上、どうしてもインタビューは「初対面60分1本勝負」でやりきることになる。残念だけど、何度も会う時間は取れない。(たまに時間オーバーしちゃうけど)

だからそのインタビュー中にどれだけ打ち解けられるか、本音で話してもらうかに気を配りまくる。勝負は事前準備から始まっていて、しっかりやってから行くとスタートダッシュを切れる

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無性別の方にインタビューした話。

無性別の方にインタビューした話。

ドラマのgleeをきっかけにセクシャルマイノリティー の問題(新潮45とかね)について関心があったが、これまで当事者と知り合うきっかけがなかった。でも先日20歳で手術を受けて(許可が出るのが20歳から)戸籍を変えた性同一性障害 の方にインタビューをする機会ができて、すごく勉強になった。

↓この方

まず、性自認の話。世の中には「男性」か「女性」しかないと思っている人が大半だと思うけど、実は「無性

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