Ronja

オーストリア人と結婚して22年。現在は夫婦で日本在住ですが、以前夫の祖国オーストリアの…

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オーストリア人と結婚して22年。現在は夫婦で日本在住ですが、以前夫の祖国オーストリアのウィーンにも住んでいました。オーストリアのこと、国際結婚、ウィーンで迎えた愛犬のことなど、そして20代の時にちょこっと住んでいたニューヨークのことなど、私が体験したエピソードを綴ります。

記事一覧

ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #壁に浮き出るゴースト

私には少し霊感がある。 中学生の頃から金縛りによくかかり、その際に戦災孤児らしきグレーの制服を着た坊主の男の子が正座しているのを見たり、誰もいない自宅の2階にい…

Ronja
7日前
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ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #グリニッチ・ビレッジとゲイパレード

私が住んでいたのは、マンハッタンのダウンタウンにあるウエストサイド地区のグリニッチ・ビレッジ。 7番街(7th Avenue)のモートン・ストリートのアパートメントに一人…

Ronja
2週間前
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ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #世界貿易センタービル

友人が地下鉄内で発砲事件に遭遇して命からがら走って逃げたとか、強盗がダイヤの指輪を取るのに女性の指まで切って持っていったとか、そんな物騒な事件が当たり前だった頃…

Ronja
2週間前
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ダンナと愛犬はヨーロピアン #6 アパートが火事!!

火事なのに逃げられない!? ウィーンへ移住してすぐは、市内9区のアパートメントの4階で暮らしていました。 1年ほど経ったある日のこと。ダンナは仕事に出かけてい…

Ronja
3週間前
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ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ベートーベンが眠る墓地

義父の葬儀とウィーン中央墓地(Wiener Zentralfriedhof)北海道と同じくらいの緯度にあるオーストリアに、35~40度という異常な暑さの夏がありました。 その記録的猛暑…

Ronja
4週間前

ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ウィーンの歯医者とワンコ

ウィーンでは愛犬をどこにでも連れて行きました。 留守番させたことはほとんどありません。 実はうちの子は分離不安症気味なところがあり、一人で留守番させるといつまで…

Ronja
1か月前
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ダンナと愛犬はヨーロピアン #4 オーストリアのワンコ事情

【ヨーロピアンなワンコ事情 その1】 オーストリア人は無茶苦茶犬好きが多いというか、「子どもよりも犬をかわいがる」とのジョークがあるほど、どこでもワンコ連れを見…

Ronja
1か月前
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ダンナと愛犬はヨーロピアン #3 ウィーンへ移住  

オーストリア ウィーンへ移住 現在は日本に住んでいますが、ウィーンには10年近く住んでいました。 私は子供のころからニューヨーク・マンハッタンでキャリアウーマン(…

Ronja
1か月前
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ダンナと愛犬はヨーロピアン #2 出会い   

出会い ダンナとの出会いは「出会い系サイト」 2000年頃のこと、あるにはあったけれど、まだそんなにネットの出会い系サイトは今ほど一般的ではありませんでした。 にも…

Ronja
1か月前

ダンナと愛犬はヨーロピアン #1

はじめに国際結婚といえばたいそうな感じに聞こえるのだけれど、20年以上も一緒にいれば「ああ、そう言えば、うちのダンナは外人だったわね。」と思うことの方が多くなりま…

Ronja
1か月前
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ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #壁に浮き出るゴースト

ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #壁に浮き出るゴースト

私には少し霊感がある。

中学生の頃から金縛りによくかかり、その際に戦災孤児らしきグレーの制服を着た坊主の男の子が正座しているのを見たり、誰もいない自宅の2階にいると誰かが階段を上がってくる音が聞こえたり(泥棒ではない)
夜中に車を運転していると、つけていないラジオから急に声がしたり。
そのような、ちょっとした体験は何度となくしていた。

現在でも毎朝真言宗の日々のお勤めをするのだが、お経を読むと

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ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #グリニッチ・ビレッジとゲイパレード

ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #グリニッチ・ビレッジとゲイパレード

私が住んでいたのは、マンハッタンのダウンタウンにあるウエストサイド地区のグリニッチ・ビレッジ。

7番街(7th Avenue)のモートン・ストリートのアパートメントに一人暮らし。家賃は700ドル。広めのリビングとベッドルームにキッチン。バスルームも割と広くてお気に入りの部屋だ。当時は1ドルおよそ100円だった。

1階と隣の部屋には日本人が住んでいた。

リスがたくさんいるワシントン・スクエア・

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ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #世界貿易センタービル

ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #世界貿易センタービル

友人が地下鉄内で発砲事件に遭遇して命からがら走って逃げたとか、強盗がダイヤの指輪を取るのに女性の指まで切って持っていったとか、そんな物騒な事件が当たり前だった頃のニューヨークのマンハッタン島に住んでいた。

仕事は、今はなきツインタワー(世界貿易センタービル WTC)の日本企業の支社で残業している社員に、夜食用のおにぎりを売って歩いていた。銀行、証券会社など、WTCには日本の企業が多数あった。

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #6 アパートが火事!!

ダンナと愛犬はヨーロピアン #6 アパートが火事!!



火事なのに逃げられない!?

ウィーンへ移住してすぐは、市内9区のアパートメントの4階で暮らしていました。

1年ほど経ったある日のこと。ダンナは仕事に出かけていて、愛犬と二人で過ごしていました。

いきなり窓の外から男性の怒号が聞こえ、窓から下を見ると数人の人たちが集まっています。彼らが指差す方を見ると、1階の窓から黒い煙が出ているではありませんか!火事だったのです!

火事の部屋の住人はち

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ベートーベンが眠る墓地

ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ベートーベンが眠る墓地


義父の葬儀とウィーン中央墓地(Wiener Zentralfriedhof)北海道と同じくらいの緯度にあるオーストリアに、35~40度という異常な暑さの夏がありました。

その記録的猛暑の中、義父の葬儀が『ウィーン中央墓地』内の礼拝堂で執り行われました。

『ウィーン中央墓地』は、樹々の緑が豊かな広大な敷地に、世界最大規模という埋葬数のお墓があります。

ここにはモーツァルト、ベートーベン、シュ

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ウィーンの歯医者とワンコ

ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ウィーンの歯医者とワンコ

ウィーンでは愛犬をどこにでも連れて行きました。

留守番させたことはほとんどありません。

実はうちの子は分離不安症気味なところがあり、一人で留守番させるといつまでも遠吠えしたり、発作のような状態になったりすることがあったので、本当にどこにでも一緒に連れて行っていました。

バイト先(食料品関係)にも、オーナーの許可をもらって連れて行きました。

交通機関でも飲食店でも同伴できる場所の方が多いのが

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #4 オーストリアのワンコ事情

ダンナと愛犬はヨーロピアン #4 オーストリアのワンコ事情

【ヨーロピアンなワンコ事情 その1】

オーストリア人は無茶苦茶犬好きが多いというか、「子どもよりも犬をかわいがる」とのジョークがあるほど、どこでもワンコ連れを見かけます。

オーストリアはペットショップでの犬猫の販売は法律で禁止されています。

ワンコは、ブリーダーかティアハイム(動物保護施設)から迎えるのが一般的。

オーストリアでは、迷子犬などがいても殺処分はありません。

飼い主のいない子

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #3 ウィーンへ移住  

ダンナと愛犬はヨーロピアン #3 ウィーンへ移住  

オーストリア ウィーンへ移住

現在は日本に住んでいますが、ウィーンには10年近く住んでいました。

私は子供のころからニューヨーク・マンハッタンでキャリアウーマン(昭和の死語)としてバリバリ仕事する女史になるのが夢でした。

英語も勉強もできなかったのですぐに諦めましたが 笑

でもアメリカが大好きで、東京在住だったゲイのイタリア系アメリカ人の友人とアメリカ大陸横断旅行したり、英語ができないにも

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #2 出会い   

ダンナと愛犬はヨーロピアン #2 出会い   

出会い

ダンナとの出会いは「出会い系サイト」

2000年頃のこと、あるにはあったけれど、まだそんなにネットの出会い系サイトは今ほど一般的ではありませんでした。

にもかかわらず、来日外国人専門の出会い系サイトがあったのです。

当時、在家出家(出家をせずに通常の日常生活を送りながら仏教に帰依すること)していた私は(これについてはまた ...)彼氏を見つけるためではなく、仏教に興味のある外人に布

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ダンナと愛犬はヨーロピアン #1

ダンナと愛犬はヨーロピアン #1

はじめに国際結婚といえばたいそうな感じに聞こえるのだけれど、20年以上も一緒にいれば「ああ、そう言えば、うちのダンナは外人だったわね。」と思うことの方が多くなります。

それでもやはり、日本人男性と結婚するのとは違う点、ヨーロピアンなダンナならではのことが色々あります。

私のダンナは西ヨーロッパの小国「オーストリア」の、首都ウィーン生まれの緑の目をしたオーストリア人。

オーストリア人と言っても

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