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ナイトクラブとゲイ友と幽霊👻80'sマンハッタン生活 #壁に浮き出るゴースト

私には少し霊感がある。

中学生の頃から金縛りによくかかり、その際に戦災孤児らしきグレーの制服を着た坊主の男の子が正座しているのを見たり、誰もいない自宅の2階にいると誰かが階段を上がってくる音が聞こえたり(泥棒ではない)
夜中に車を運転していると、つけていないラジオから急に声がしたり。
そのような、ちょっとした体験は何度となくしていた。

現在でも毎朝真言宗の日々のお勤めをするのだが、お経を読むときには必ず、姿の見えない女性が一緒に読経する声が聞こえる。これは普通の人間の声ではなく、非常に高く澄んだ感じで例えようがない。怖い感じは一切なく、それより逆の安心感を覚える声だ。

私の師匠(真言宗の尼僧 故人)曰く、私の体を使って一緒に修行されている魂の方らしい。

壁に浮かぶ二つの顔

さて、私がグリニッチビレッジに住んでいた頃、道端に捨ててある鉄製のベッドフレーム(病院のベッドのような)を持ち帰った。
ベッドは既に持っていたが、薄い布団のようなものをかけてソファにしようと思ったのだ。

今にして思えばなんと気持ちの悪いことをしたのだろう。
誰が寝たかわからない、もしかすると亡くなった方のものかもしれないのに。

別に亡くなった方が悪いわけではないが、そのベッドには死の念がこびりついているかもしれないし、亡くなった方が死んだことに気づかず、そこでまだ寝ているという可能性もあるのだ。

そしてある日のこと、リビングの壁に人の顔のようなものを発見した。

薄いのではっきりとはわからないが二人いる。

それが日に日にはっきりとしてくる。どうやら、ロン毛に髭を生やした30〜40代くらいの白人男性と白人の老婆だ。

外国人だからだろうか、怖さはあまり感じなかった。

拾ったベッドが原因かどうかはわからないが、時期的にそう考えることができる。

よく覚えてはいないが、その二人に何か話しかけたような記憶がある。

しばらくしてそのソファに寝転がっていた時のこと、なんとその二人の顔が壁からソファの上の天井に移動していたのだ!

これは流石にやばいと感じた。

幸いにも、日本へ帰国する日の少し前のことだったので何も怖い思いをせずに済んだが、ポルターガイストを起こすようなヤンチャな霊や、悪霊ではなかったのが幸いだった。

今でもモートンストリートにはあのアパートメントがあるのをグーグルマップで確認したが、あのゴーストたちはもう天国に行けたのだろうか。

念は生き物なり

ホラー映画「呪怨」の貞子のモデルとなった女性に、念写実験をした福来友吉博士が、論文『観念生物論』で「観念は生物(いきもの)なり」と発表したが、私の師匠もいつも「念は生き物なり」とおっしゃっていた。

ある時、師匠の亡くなった家族が大切にしていた帽子を被った途端、電気のようなものが走りすぐにかぶるのをやめたとか。人の愛着の念がそうして物に宿るらしいのだ。

また、師匠は霊能力が高かったが、ある日、寺に来た檀家の女性が別の女性に視線を向けると、その女性から針のようなものが飛び出て相手の女性につき刺さったのだとか。何か憎しみのようなものがあったのか・・・

勿論、普通の人には見えないが、人の念とはそのように力があるものであると教わった。

また、自分が発した念はいつか4倍ほどになって自分に返ってくるのがこの宇宙のシステムらしい。

自分が幸せになるためには、いつも良い念を持つことが鍵になるようだ。





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