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#ガジェット

ロック感性(カテゴリ仕分け人)

ロック感性(カテゴリ仕分け人)

「いいか。だいたいロックだから。がんがん決めて行け!」

 春は仕分けが忙しい。
 即戦力として望まれた僕は右も左もわからないまま現場に立つことになった。大変な時だけど君ならできるとチーフからは熱い言葉をかけてもらった。こうなったらもうやるしかない。「当たって砕けろ」のハートで、僕は無数の作品をカテゴライズする仕事に挑んだ。(これまでの人生において自分なりに感性だけは磨いてきたつもり)ささやかな自

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【短歌】恋するガジェット(Pomeraソング)

【短歌】恋するガジェット(Pomeraソング)

カテゴリを待ちわびている1時間
旅のポメラとチープ・スリープ
(折句「かまいたち」短歌)



感情の赴くままにタッチしたポメラは老いを知らぬガジェット

手を置いて休んでもいい息を止め眠るポメラのやさしい背中

ゴールなきタイプを受けてカテゴリに詩歌を探すポメラの瞳

リズムよく凹んで食べる文字群を小説化して微笑むポメラ
#カテゴリ #pomera #ガジェット #短歌
#折句 #言葉遊び

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12小説のリフレイン

12小説のリフレイン

「ぱっさぱさするな」
「15グラム」
「ここはプロテインのカテゴリじゃないか」
「強くなりたい人が多いからね」
「違う。僕はもっと色んなところに行きたい」
「だったらおでかけのカテゴリだな」
「そうじゃない。心の旅がしたいんだよ」
「ガジェットじゃないの」
「違う。小説だ!」

「小説? どうせ始まって終わるだけでしょ」
「だから?」
「何になるのかな」
「馬鹿だな。終わるからいいんじゃないか」

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【小説】小説をどうぞ

【小説】小説をどうぞ

「小説をどうぞ」

「ありがとう」

 小説をもらうのは初めてだった。しかも私が最も待ち望んでいた瞬間にやってきたのだ。私は小説がないと生きられない人間だ。もう思い出せないくらい、ずっとずっと昔からだ。ある時、私は小説によって生まれ変わったのだと思う。どんなに現実世界が上手くいかない時にも、一度小説の中に逃げ込めば、すべてが変わる。小説の中には光がある。夢があり理解者がいて温かい人の声が聞こえる。

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【創作note】カテゴリーの謎 ~どうしてそれがないの?

【創作note】カテゴリーの謎 ~どうしてそれがないの?

 noteを始めてあと半年で2年程になるだろうか。最初の方は環境に慣れるのに苦労しながらも、面白がって毎日のように投稿していたように思う。(何でもだいたい最初はそんなものかもしれない)近頃は、日に1度か多くて2度、3度くらい投稿している気がする。直接的な入力ではなく、一旦下書き保存しといたものを公開する方式だ。

 さて、最初まだとても不慣れだった頃、「下書き保存」というのがよくわからず、一旦公開

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