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(読書)「有名人」という、現代社会における最大のリスク。

おはようございます!

「有名人でもなんでもない」社畜ワーママな自分ですが、久々にカツマー本について書いてみたいと思います。


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2012年の本ですが、これまで「”カツマー”という言葉ができるほどの有名人になり、あえて自ら有名人ではなくなる」という一連のサイクルを経験した勝間さんの分析本です。

なぜだかわからないのですが、テレビ類をまったく見ない(たまにユーチューブでお笑いを見る)私の周りには、そこそこ有名らしい人たちがいます。

興味ないからこそ集まってくるのか、トレンディドラマに出ていた人や、業界の有名人や、アイドルや、しょっちゅう表紙になっているモデルや、なぜか所属している組織にだれかしら「有名人ぽい人」がいます。

普段テレビを見ないので、私が存じ上げなくて、あとから失礼な対応してあとから他の人に指摘されたり、見た目が普通の人より暗くて付き合いにくかったり、つまりはとにかく全然そういう人たちには興味ないのですが。

(そんな私でも、隣にウオーレン・バフェットや、イーロン・マスクがいたら、必死でサインもらいに行きます、、、)


有名人であることとは?


カツマーブーム(ちょうどこの本が出る2012年前後ですかね)のあと、勝間さんが思ったこととして、

  • 有名人になることの金銭メリットはそこまでない

  • 人脈がとても広がる

  • 最大のデメリットは、見知らぬ人たちから批判・攻撃されること


勝間さんの経験上、商業として収益になるようなチャンネルにレギュラー出演したり、CMに出たりしないと、ベンチャー社長のような儲かり方はしないようです。

けっこうお笑い芸人の方は羽振りの良い感じもしますが、芸能人にもサラリーマンと同じで、250万もらう人から1億以上年収で稼ぐ人まで、いろんな層があるのでしょうね。

一方で、勝間さんが憧れていたビジネスパーソンなどに会えるようになる、他の有名人と話せるようになるなど、人脈は広がったそうです。


有名人の最大のデメリット


有名になってしまうと、逆に、いつ、どこに行っても、気が休まらない。

声をかけてくる人に変な対応をすると、あっという間にツイートされてしまうので、常にニコニコしなければならない。

この「過度の緊張感」に耐えきれず、超有名な人たちがアルコールにおぼれたり、整形したり、ドラッグに手を出したりするのではないか?というのが勝間さんの意見。

この緊張感、ただでさえ不眠なのに、私だったら、絶対嫌ですね・・・。

個人的には、SNSなど情報がすぐ拡散してしまう現代社会において、名前が知られており、周囲から常に監視されていることとは、最大のリスクでもある気がします。

人をそわそわさせるだけではなく、人から話しかけられないために、一人で行動しないようにしたり、「衆人環境にさらされる」というコストが高まります。

「私って有名人」という事実を「最高!」と感じる人だけが、有名人になるべきかもしれませんね。


さらに、この本が書かれた当時よりも、今は批判などがSNSで特に拡散しやすくなっている気がします。

ということは、有名人は「批判されるのが普通」と思わなければなりません

私は某キムタクの奥様(料理が上手で様々な趣味がとても良い)が好きでインスタで拝見しているのですが、アンチコメントが多くて驚愕します。

なぜここまで嫌われているのか全くわからないのですが、アンチコメントする暇人より、キムタク嫁の方が人を幸せにしているにも関わらず、日本一くらい有名タレントの嫁を批判して、自分がそれより上に立ったかのような気分になるなんて、痛々しいを通り越して、理解不能です。

コメントをしてスッキリする人がいることも理解できませんが、そういった批判中毒・マウント族が多く生息している中、有名人は、「スルー」しないと、平常心ではいられないことも多いということは容易に想像できます。


有名人になる方法


こちらの本でおもしろいのは、「相当の決意と目的意識、ある程度確率の高い方法論を繰り返し行えば、高い確率で有名人になれる」という論です。

有名になるためには「この人なら応援したい」「この人ならサポートしたい」という思いで集まってくれることが必要ですが、その中で「誰も読んでいないブログを書き続ける」のは「顧客に喜んでもらう」という視点が欠けると無駄打ちになるそうです。

こちらの本では「有名人になるための5つのステップ」が紹介されており、

  1. 自分の商品性の把握

  2. ターゲットマーケットの分析

  3. 売り込むためのサービス開発

  4. 普及チャネルを見つける

  5. サービスに価格をつけて品質を保証


と大まかに5つにまとめています。

勝間さんは、もともとビジネス経験があり、ブログを書き続けており、そこから出版のお誘いがあり、商品として完成するには10年ほどかかっているそうです。

たかだか半年、Noteを書いている私とはさすがレベルが違います。

やはり、どこかでブレイクする人というのは、下地を積み重ねているのです。私の数少ないメディア閲覧的から、お笑い芸人見ていて気づいてはいましたが。

なお、これらの商品が一回で当たることはごく稀です。繰り返し、繰り返し、これでもか、これでもかと、いろいろな角度から開発、投入を繰り返し、試行錯誤のなかで改善を重ねながら、市場との対話を続けるしかありません。事前の本人の予想と、市場の反応は往々にして食い違うからです。

同著

おお!

さらに、当初についてくださった「顧客」とのやり取りのなかで、育ててもらっているという意識を強くもちながら、どこがほんとうのあたりどころかを探していく必要があるそうです。

なるほど~Noteの執筆にも役に立ちそうですね。


有名人が終わるとき


有名人は、ブレイクした場合であってもオワコンになるのは意外に早く、1-2年というケースが多いようです。

エッジが効いてた初期から、有名になるとだんだんと汎用性が高い内容になるため、アウトプットが薄くなり、飽きられてしまう。

一方で、「自分が心から大好きなことを表現すると、結果はあとからついていくる」ということも発見したそうです。

これはNote民は励まされますね。

また、有名人であることには「ノブレス・オブリージュ」があり、恵まれた立場の人ほど、多くの義務を遂行しなければならない。

感情を持ったり、お祝いを送ったり。

こちらの本には、他にもおもしろい洞察がたくさん書いてあるので、仮に「有名人になりたい!」と思う方がいれば、ぜひご一読ください。


私は、残念ながら全く興味がありませんが、顔を出して「有名になりたい人」や「だんだんと、名前が有名になってきた人」にはおすすめの本です。

特に、これから有名人になりたい方は、こちらの本を読んだうえで、リスクを理解してから有名になって下さい。

自分の子供が有名になりたいなどと言い出したら、わたしなら全力で止めますけれども。

改めて、「有名税」というのは存在するんだなーと思いました。

少しでも参考になれば幸いです。



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