【あらすじ】劇場 読書記録15
劇場
又吉直樹
絶賛ピース又吉にハマり中のため、手に取った一冊。
本作品は著者の体験談かと思って連想しながら読んでいたが、本人は、
「僕の話と言えばうそになりますが、僕の経験は入っているわけで、どちらともいえない」
というような発言をしているみたい。
内向的でダメ人間の主人公が、僕にとってのピース又吉に重なるところを感じていたから、失礼ながら本人の体験談であると思って読んでいた。
小さい頃から夢を持って、その夢に向かって地道に取り組んでいく。
でも歳を重ねるにつれて、夢を叶えられないかもしれないということを悟り始めて、やりたくないことをしなければいけなくなる。
夢が現実になることはなく、追ってきた夢を諦め、生きるために生きる。
そんな人はこれまでにも山程いたと思うし、小さい頃からサッカーで成功することを夢見ていた僕もその一人であると思う。
でも一方で、高校卒業、大学卒業後も夢を追いかけ続ける。
東京に上京して夢を見続ける。
毎日やりたいことをやる。
誰かに経済的に支えてもらいながら、夢を追いかける。
いつの間にかその支えが当たり前になって、進歩のない毎日をダラダラと過ごし、他人から見るとただのダメ人間と化す。
ダラダラと夢を追いかけ続け、気づけば30歳、40歳になり、けじめをつけるタイミングを失う。
役者、アイドル、お笑い芸人、アスリート、いろんな役職に対してこのような現象は起きていると思う。
ダメ人間とは言いながら、こういう人生をとても羨ましくも思う。
自分のなりたいあこがれ像に向かって、自分の時間と労力をすべて使うことができる。
結果、上手くいったか否かに関係なくそれはそれで「好きなことをして生きている」と言えると思う。
かなりわがままな人生だけど、そんな人生も楽しそうだなって思った。
映画も公開されているみたいなので、時間を見つけて観てみようと思う。
では、また。
〇読書記録
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