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仕事を好きになる意義。

――仕事とは、自分の人生を豊かにするためのひとつの大きな要素であると思っていて、多くの人がそこに多くの時間を割くわけじゃないですか。その時間を前向きにとらえていた方が絶対に良いし、「好き」や「やりたい」で満ちている方が絶対に良い。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「仕事を好きになる意義。」というテーマで話していこうと思います。


📚上司も、職場も、仕事も。

僕は4月から木の家ゲストハウスのマネージャーとして働いています。旅館やホテルとは違い、キッチンや風呂、トイレ、リビングが共用で、他の宿泊者との一期一会の出逢いを楽しめることが特長といえます。

大学4年間を通して、「人と人とが集まる場所が好き」「サービス職の魅力に惹かれた」「いつか自分の場所をつくりたい」という気付きがあり、その文脈でゲストハウスで仕事することを決めたんです。

多忙のGWを超えて、ゲストの方々とお話する時間をつくることができて、「自分はこういう場所をつくっているんだなあ」と感慨深いものがありました。やっぱり自分はそういう瞬間に心を動かされる人だし、そういう空間や時間をつくっていきたいと確認することができたんです。

本格的に仕事を始めて1カ月が経って、立ち止まってみて、足元を確かめたとき、オーナーの宮田さんのことも、木の家ゲストハウスという職場も、宿泊業という仕事も、全部胸を張って好きだといえる場所に立っていることに気付きました。


📚僕が大切にしている「軸」

どれだけ稼げるとか、労働時間がどうとか、そういう軸で僕は仕事に向き合うことをしていなくて、というより、そういう軸で向き合えないんですよね。

仕事とは、自分の人生を豊かにするためのひとつの大きな要素であると思っていて、多くの人がそこに多くの時間を割くわけじゃないですか。その時間を前向きにとらえていた方が絶対に良いし、「好き」や「やりたい」で満ちている方が絶対に良い。

だから、僕が重きを置いている軸は、「やりがいを感じられるかどうか」や「好きかどうか」なんですよね。

やりがいを感じる瞬間があったらそのために頑張ろうと思えるし、そもそも好きなことなら多少の犠牲なんて目を瞑れるくらいに真っ直ぐになれるじゃないですか。

大学生のとき、僕は結婚式場のバイトをしていたんですが、バイトを始めようとしたのは、結婚式の動画を観て、見ず知らずの人の式であるにもかかわらず感動したことに由来します。エンドロールのムービーとか、新婦さんのお父さんが余興で演奏している動画とか、そういうのを見て胸に来るものがあったんです。不覚にも涙してしまうこともありました。

その感動があるから、結婚式のバイトを始めようと思ったし、13時間労働もそんなに苦じゃなかったし、それが2年半以上も続いたと振り返っています。やっぱりいつだって最後にはやってよかったなと思えたし、大変な部分もあるけれどこの仕事が好きだなと認めることができたんですよね。

ゲストハウスに関してもそう。まわりの新社会人よりも僕の手取りは少ないし、仕事に割いている時間は長い気がするけれど、逆に「好き」や「やりたい」の軸でなら勝っている自信があります。僕はそういう仕事に就けているように誇りを持てるし、これからももっと頑張ろうと思えるんですよね。


📚仕事を好きになる意義

前提として、僕は元来、自分の描いた未来を現実にしたいと切望する人でして、そのためなら時間もお金も労力もかける人なんです。作品を生産することは生産性のない時間を費やすことにもなるんだけれど、その時間を無駄と捉えていないし、お金を捨てたという感覚もない。叶えたいものがあるならどこまでも追いかけていきたいし、そのさなかに息切れし始めたら自分の体力を悔いるような人なんです。

どこまでいっても、僕の軸は「好き」や「やりたい」。だから、僕が仕事を決める際に気になっていたのは、お金や労働時間よりも、「好きになれるかどうか」「『やりたい』が持続するほど夢があるか」でした。

1カ月働いてみて分かったことは、僕が今働いている場所は、僕の好きが詰まっていて、夢にあふれているということでした。

だからこそ、好きな仕事をずっとやっていたいと思うし、夢を叶えるためにオーナーに自分の意見やアイデアをぶつけたりする。仕事が落ち着いてきたら、休みの日にどこか旅をしにいって勉強がてらゲストハウスに泊まりにいきたいなと考えていたりする。上司にも、職場にも、仕事にも愛着があるから、僕はそこに時間とお金と労力をかけたいと思うんですよね。

仕事を好きになるからずっと仕事をしていきたいし、やりたいことが仕事だから主体的に仕事をやろうとするし、仕事に夢を感じるから叶えようとするんです。

もちろんいろんな考え方があるし、いろんな働き方、生き方があるけれど、僕はやっぱり「好き」や「やりたい」の軸で仕事と向き合う方が性に合っているという話でした。最後まで読んで下さりありがとうござました。

20240506 横山黎






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