第9回 『目標達成のために必要なもの』 part2 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】
【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。
第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4
各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。
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第9回 『目標達成のために必要なもの』
こちらのテーマについて、リコレクト所属の2名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。
part1 野中 泰揮トレーナー
part2 谷口 哲トレーナー
part2では、谷口 哲トレーナーのからのアプローチ方法になります。
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『目標達成のために必要なもの』
スポーツ選手は結果が大事ですよね。
レベルがあがればあがるほど高い目標を設定し、達成することが必要となってくるでしょう。
では『目標達成のために必要なもの』は何か。
現役外科医であり、メンタルトレーナーである私が実践しているのは・・・
それはズバリ
『自分を信用しない』
ことです。
は?
意味不明?
って思いますよね。
または『そんなんでいいの?』『自分を信じないで結果だせるの?』っていう人もいるかと思います。
そこでもう少し説明します。
まず、なぜ、医師の私が、スポーツ選手にこんな話をするのかをお伝えします。
自分は外科医という、周りから見たら、立派な仕事をしていますが、本当に挫折の連続でした。
外科医はみんな手術が最初からうまくできると思ったら大間違いで、技術の成長スピードは、人によって全然違います。
自分も、同期の医師がどんどん難易度の高い手術をこなしていくのを耳にしながら、『なんで俺はこんなにできないんだ』って毎日落ち込んでいました。看護師さんにバカにされたり、上司から干されたりしてました。
『自分にはこの仕事は無理なのではないか』と思い悩み、メンタルトレーニングスクールに行き着いたわけです。
そこで、いろいろなことを学びました。
結果、今は部長として、部下を指導しながら、仕事が続けられています。 そんな経験の中で、気がついたんです。
『同僚に比べてうまくできない』や『上司に認められない』とかって、スポーツ選手と似ているなと。つまり、自分のどん底体験や目標達成へのプロセスが、スポーツ選手にも役立つと考えたのです。
それでは、目標を達成するために、皆さんはどうしていますか?
『こつこつ努力していこう!』『継続は力なり』と思ってませんか!
自分もずっとそれが正しいと思っていました。
そして、小さな目標やノルマを決めて頑張っていました。
しかし、ほとんどが長続きしなかったです。
そして、挫折してまた落ち込む、の繰り返しでした。
英語、ダイエット、手術練習しかりです。
これまでの挫折、自己否定を経てたどり着いたのが、『自分を信用しない』です。
もちろん、自分がこつこつ努力することをやめたわけではありません。
ではどういうことか?
“強い意志”=『自分を信用する』がないと続けられない課題を、ただ作るのはやめて、自分が『意志が弱い』ことを前提に、それでもやらざるを得ない『環境を作ること』に力を注ぐことにしたのです。
実は『自分が意志が弱い』ってことを認めることもハードルがあります。 特にマジメなスポーツ選手ほど、『意志が弱かったら、他の人に勝てるわけがない』って思っているはずです。
でも、『他の人に勝つ』前に『自分に勝つ』必要がありますよね。
『自分に勝つ』にはまず、『弱い自分』=『ありのままの自分』を受けとめることから始まります。
『弱い自分』が受け入れられれば、あとは“これからどうするか、自分が何ができるのか”を考えるだけです。
これまでの挫折が、『そりゃー挫折するでしょ』と思えて、物事がすごくシンプルになります。
実際に自分がやったことですが、まわりの人があまりやっていない分野を探しました。
そして、自分で勉強しようとするとすぐ挫折するので、いろいろな先生にお願いして、病院研修にいきまくりました。
研修にいったら、有無を言わず、やらざるを得ないので、意志が弱い自分でも、いろいろなことが経験できました。
そんな成功体験から、現在は、日常の細かいことまで、“やらざるを得ない環境”をいかにして作るかを考えています。
例えば、
郵便ボックスの書類をほっておきがちで、大事な手紙もずっとあとで気がつく⇒ ズボラな自分をサポートしてもらうために事務の人に、机まで持ってきてもらうように頼んだ。
毎日体重計に乗るために家族に、『体重計のった?』と、声をかけてもらうようにお願いした。
など、できるだけ、意志が弱くてもやらざるを得ない環境を作ることを日々考えています。
ワーク
それでは、スポーツ選手にお願いしたい、ワークを提案します。
こつこつ行う自主練習を、やらざるを得ない環境とセットで考えてみてください。
例:毎日よる寝る前、10分間柔軟体操をやる
⇒その時間に抜き打ちで、チェックして貰う人を設定する(家族、友人、恋人など)。やっていない場合のペナルティ(そうじする、コーヒーごちそうするなど)を設定する。
いかがでしょうか。
強い意志で日々努力を怠らない、『努力の天才』はもちろんいます。
しかし、割合は10%も無いと思います。
残りの90%以上は普通の人です。
普通の人であれば、こつこつ努力できなくても挫折感を感じる必要はないと思います。
『自分を信用しない』=『ありのままの自分』を受け入れて、“これからどうするか”を考えていきましょう!
やらざるを得ない環境に身を置きさえすれば、自然と小さな目標が達成され、大きな目標に近づいていくと思います!
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最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。
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