見出し画像

第7回 『自信の作られ方』 part1 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

* * *

第7回 『自信の作られ方』

こちらのテーマについて、リコレクト所属の2名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1  江口 泰弘トレーナー
part2 野中 泰揮トレーナー


part1では、江口 泰弘トレーナーのからのアプローチ方法になります。

* * *

自信の作られ方

例えば、今までやったことの無い用事や仕事を頼まれた時に
「これは自信があるな」
と思うか、
「上手くできるだろうか。。」
と思うかの違いは何なのでしょう。

よく「根拠のない自信」と言いますが、それはどこから来るものなのでしょうか。

その答えは、私たちの脳にあります。
心理学者 S. フロイトによると、私たちの脳には「意識」と「無意識」の領域があります。
「意識」は、全体の3〜10%程で、文字通り意識的な思考や知性を司り、大脳皮質にあります。また「無意識」は90%を占める非常に大きな領域で、感情や本能を司る「大脳辺縁系」という所に関与しています。

私たちは、人生でさまざまな出来事に逢いながらプラス感情、マイナス感情を抱いて生きていますが、実はそれらの事実と感情はこの「無意識脳」に自動保存されていきます。
ですから、ある出来事に対峙した時に、自信を感じるか不安を感じるかは、この過去に保存されたものから検索された結果
「これなら出来そうだ!」
とか
「絶対無理だ。。」
などと表出されるわけです。
「根拠のない自信」は、実は根拠があったのです。

もともと私たちにはこの様な脳のシステムが備わっているので、これを利用しない理由はありません。
自ら「出来る」事実とそれに伴うプラス感情(自己肯定感といいます)を積み重ねれば、自信が作られることになります。

「成功体験」をこの「無意識脳」に保存させていくわけです。

OKラインを活用

そのための有効な方法、それが "OKライン" です。
OKラインとは「自分を承認してあげる(OKをあげる)ライン」
のことです。
なかなか自信が持てない人は、多くの場合このラインが高く設定されています。
特に周囲の期待への使命感や、もっとこうあるべきだ、という思いが強い人、完璧主義の人がこの傾向にあります。

この場合は、OKラインを下げる再設定をしてあげる必要があります。
この時に重要なのは、あくまでも "目標となるライン" は下げないことです。
なので、物事を達成したい時には "目標ライン" と "OKライン" の二つを設定します。

例を挙げて説明します。3ヶ月後に開催予定のテニスの大会で優勝するという目標があるとします。もう一度言いますが、この目標ラインはこのままです。その上で、
①練習の中で、現在、確実に自分が出来ること(または出来る最大限のことでも良い)をOKラインとして設定します。
例えば、サーブのトスを良いポイントに上げる、3ゲームはダブルフォルト(2回連続でサーブをミスすること)をしない、などです。
②それをクリアしたら、自分に「出来た!OK!(承認)」をあげる。
③OKラインの難易度を少しレベルアップして再設定します。例えば5ゲームはダブルフォルトをしない、などです。
④ ②③の手順を繰り返し、成功体験と自己肯定感を重ねます。

無意識脳には "上書きが出来る"

既に述べたように「無意識脳」はこれまでの人生で言われた言葉やされた事、それに伴う感情も保存しているので「どうせダメだ」「君には出来ない」と言われ続けると、自信の無い人になってしまいます。
そしてそれらの言葉は、他人からだけではなく、自分自身が自分に投げかけた言葉、呟いたことや思ったことも保存されます。

ですから、「大丈夫だ」「必ずやれる」など、自分にプラスの言葉を掛けてあげてください。
ここでのポイントは、無意識脳には "上書きが出来る" という事です。
これまで出来事に対して刷り込んだマイナス感情やマイナスの言葉に上書きして、成功体験と共にプラス感情やプラスの言葉のシャワーを自ら浴びさせてあげるのです。
そうすると自分を信じること、つまり自信が作られます。
「私は親や先生に、出来ない、無理だと否定され続けてきたから、何をやっても自信が無いしダメなんです。」という方に出逢います。
そういう人こそ、遅すぎることはありません。いつからでも、ご自身の考えと行動で心は変えられます。

2つの習慣を身につけよう!

とはいえ、どうしても「どうせ無理だ」と自分を否定したり、称賛されても素直に受け取れない方もおられるかも知れませんね。
そんな方は、まずは自分を承認してあげる習慣を持つことを第一の入口にしてみましょう。
以下のことを試してみてください。

①今までに褒められたことで、素直に受け容れられる事(例: 責任感あるね!いつも元気だね!など)とそう出来ない事(例: 仕事ができるね!いつも落ち着いてるね!など)をそれぞれ箇条書きで記載する。

②それらを客観視し自分の傾向を知り、受け容れられないでいる事を声に出して読み上げ、それぞれの後に「ありがとうございます」と言う。

自信を持てる自分になるために、受け取ってみましょう。
たとえ小さな事でも、やると決めたことが出来たら「よし、出来た!」と自分を認めてあげましょう。

* * *

最後までご覧いただきありがとうございました。
part2では、同じテーマで野中 泰揮トレーナーの解説をお届けいたします。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?