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第8回 『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』 part1 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

* * *

第8回 『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法

こちらのテーマについて、リコレクト所属の2名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1  谷口 哲トレーナー
part2 江口 泰弘トレーナー


part1では、谷口 哲トレーナーのからのアプローチ方法になります。

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自分で自己肯定感を積み重ねていく方法

仕事をしている皆さんに、現役の医師であり、メンタルトレーナーである私がおすすめの方法は

ズバリ
『苦手なことからにげる』
です。

え? どういうこと?って思いますよね。 
または『そんなんでいいの?』『逃げちゃだめでしょ!』っていう人もいるかと思います。

なにを隠そう、私も『何事にも逃げちゃだめ』『苦手なことに挑戦して克服してこそ価値がある』とずっと思ってきました。

そんな私でも、今は真逆の『苦手なことからにげる』ことを積極的に行っています。 なぜ自分の考えが変わったのかをまずお伝えします。

働いていれば誰でも、『上司にものすごく怒られた』とか『職場の人とうまくいかない』など『自分はダメな人間だ』と思うことありますよね。

自分は病院勤務の医師ですが、一般の会社員同様、上司には『いわれたことちゃんとやれ』と言われ、同僚には『迷惑かけてないかな』と心配しながら仕事をしていました。

以前、ぜんぜん診療がうまくいかなくて、上司から“干された”時もありました。 当時はバリバリの『自己否定』=『自己肯定感の低い』状態でした。

できないことばかりで、『自分はこの仕事向いてないんじゃないか』と思い、もんもんとした日々を過ごしていました。 メンタルトレーナーのスクールに行ったのもその頃なんです。

そんな時期を経ながら、少しづつ、自分を変えていき、今は普通に医師としての仕事を続けています。

なぜ続けられたかというと、自己否定のかたまりであった自分を『肯定的』に塗り替えてきているからです。
その具体的な方法が、『苦手なことからにげる』です。

私がメンタルトレーナーのスクールに行って、おこなった作業の一つは

『自分が苦手なこと(分野)をあらためて認識して、受け入れる』
ということでした。
そして同時に
『では自分が得意なことは何か』
を考えることでした。

私の場合は決断に悩むことがあったとすると
『自分で決断してまわりをひっぱる』
ということが苦手でした。 
でも、他の人が悩んでいる時に『じゃー、こうしよう』と決断して、その人を後押しするのは得意だったんです。

他の人より共感力が高かったんです。

その時思ったんですね。
『苦手なこと』と『得意なこと』って似たことのなかにあるんだなと!

『苦手なこと』を認めることはありのままの自分を受け入れることです。
それって、意外に難しいことだと思うんです。 
また、それだけでは仕事で成果はあげられないって思いますよね。

でも『苦手なことからにげる』ことはつまり『得意なことに力をそそぐ』ことにつながります。

誰でも、苦手なことは失敗することが多く、自己肯定感が得にくいです。 かといって、あまりに簡単な目標を達成しても、自己肯定感が得られません。

それに対し、得意なことは、ある程度難しいことでも、成果を得やすいです。 
成果が得られれば、成功体験として自然と自己肯定感が積み重なっていきます。

まさしくオセロの黒(自己否定)が白に塗り変わっていく感じです。

実際、ペンシルベニア大学の心理学研究論文などでも得意な仕事は圧倒的に結果がよいとされています。

生まれ持った性格が悲観的だから、どうやっても無理と思う人もいるかもしれません。 
しかし、誰でも成功体験はオセロの“黒”を白に塗り替えてくれます。
ささいなことでも、成功体験という“事実”は大きいです。

私も医師として、すでに中堅となっています。
その過程で、周りのスタッフに、苦手なことを積極的に伝えるようにしてきました。 
すると自然と得意なことに力が注げるようになり、仕事に前向きに向き合えるようになっていきました。

ぜひ、皆さん、『苦手なことからにげる』=『得意なことに力をそそぐ』やってみてください。

すぐにできるおすすめのワーク

いきなり“苦手なことからにげろ”と言われても、抽象的すぎてどうすればいいかわからないかもしれません。
そのために、すぐにできるおすすめのワークをお伝えします。

朝、仕事を始める前(夜、落ち着いたときでもいいです。)にA4の紙に手書きで、これから解決するべき悩みを書いてみましょう!
 “つれづれなるままに!” 思いのままでいいです。
無理に形式ばる必要はありません。

そして、その問題に自分の得意分野で解決できる部分がないか考えてみましょう。

最初はただ悩みを書くだけでOKです。 
頭の中で考えていると、どんどんもんもんとしていきますが、書いてみると不思議と悩みが薄くなっていくのを感じると思います。

あとは苦手なことは得意な人におまかせして、自分が得意なことを実行するだけです! 
きっと自己肯定感が自然と積み重なっていくと思います!

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最後までご覧いただきありがとうございました。
part2では、同じテーマで江口 泰弘トレーナーの解説をお届けいたします。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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