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第10回 『コミュニケーションを円滑にする方法』 part4 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

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第10回 『コミュニケーションを円滑にする方法』 

こちらのテーマについて、リコレクト所属の4名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1 江本 憲美トレーナー
part2 江口 泰弘トレーナー
part3 野中 泰揮トレーナー
part4 谷口 哲トレーナー


part4では、谷口 哲トレーナのからのアプローチ方法になります。

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『コミュニケーションを円滑にする方法』 


スポーツ選手であれば 『監督に認められない』『仲間と仲が悪い』『後輩にバカにされ ている気がする』って悩むことありますよね。
今回は私が普段から実践する、『コミュニケーションを円滑にする方法』TOP3をランキ ング形式でお伝えしたいと思います。 

ランキングの前に、なぜ、スポーツ選手でもない、医者の私が、こんな話をするか説明します。
私は 上司から干されたことがあるくらいの劣等生外科医でした。
それでも、若手の 時は「そのうち うまくなるだろう」、「ヘタでも仕方がない」と思えました。 しかし 、ベテランとなり、後輩が増えると、悩みが減るどころか より悪化していきました。 スポーツで言えば、自分よりうまい後輩が増えた、先輩プレイヤーって感じですね。 後 輩に軽んじられる毎日は、この仕事を続けていけるのかと、考えるのに十分な負担でした 。
私と同じように、悩んでいるスポーツ選手も多いのではないかと思います。 なにせ、 心理学の三大巨頭と言われる、アルフレッド・アドラーは、 全ての悩みは対人関係の悩 みである と言っていますスポーツの世界でも、対人コミュニケーションは避けられません。 悩み、衝突などが起きるのは必然だと思います。
また、多くの人は『自分はコミュニケーションが得意だ』とは思っていないと思います。 なにをかくそう、自分もその一人です。
そんな自分が、たどり着いたのが、メンタルトレーニングです。
 最初は今の仕事をやめて新たな仕事をと思って、勉強をスタートしたのですが、結果、現在も先輩、後輩を含め、たくさんの人が働く、病院の中で、外科医の仕事を続けられています。
だからこそ、自分が挫折を超えて、今に至る経験をお伝えして、少しでも、スポーツ選手の皆さんの参考になればと思います。

それでは 私が悩みながらたどり着いた、 コミュニケーションを円滑に行う方法 TOP3をお伝えします。 

コミュニケーションを円滑に行う方法 TOP3


まず、第3位は 苦手な人を避けようです。
誰でも、『あの人、苦手なんだよねー』とか『自分ばかり怒られる』といったような、 苦手な人、いますよね。
 世の中にはコミュニケーションの鬼みたいな人もいますが、多く の人はどこかに苦手意識があると思います。 自分もそうですし、特に自信がないときは 会話や振る舞いにもそれが出てしまいます。
そんな人でもコミュニケーションを円滑にする方法が『苦手な人を避ける』です。
やっぱり自信がないときに、ただでさえ苦手だなと思う人とコミュニケーションを取ろうとすると、うまく行かない可能性が高いです。
 そして、失敗すればますます自信を 失います。
ですから、「コミュニケーションが苦手だ」と思っている人であればあるほどストレス の少ない人と話すことで、コミュニケーションの練習が必要だと思うんです。 スポーツだって、苦手だったら、練習必要ですよね。
 それと同じです。
 相性のいい人と、たく さんコミュケーションをして、自信をつけていくことがまず必要です。
実際、相性がいい人であっても、内容が話しにくい、難しいってことありますよね。
そういうところで 、たくさん経験することが、まずは先決だと思います。
「そんなこと言っても、苦手だからといって、避けられない人もいる!」って思いますよね!
おっしゃるとおりです。

そこで、チャレンジしてほしいワークを皆さんに提案します。 コミュニケーションしているときの、自分の“感情の動き”を感じてみる
です。
つまり、「面白い 怖い」「いらいらする」など、どんな気持ちがわいている かを認識することです。
例えば、コーチに「〇〇が悪いから、△△したほうがいいぞ」と言われたとき、「そん なのわかってるし」「うるさいなー」と思ったとします。
 そのときに、『お、自分は今 いらいらしてるな』と、自分の気持を意識していくということです。 なぜ、気持ちを感じるワークをするかというと、「感じた気持ち」と そのあとにとる 「行動」を切り離すためです。 実は好きな話し相手であれば、みなさんも普段から「感情」と「行動」は切り離してい るはずです。 「同じことを言われても気にならない」って感覚はまさにそれですね。 ストレスの少ない人とのコミュニケーションで感情と行動が別にできていることを意識す る。そのことが 自然と誰が相手でも同じように行動できるようになる第一歩になります 。
会話が上手く行かなくても、行動に影響が出なければ、ストレスはかなり減ると思いま
す。 そうしているうちに、苦手な人でも、次第に慣れていくと思います!


つづいて第2位は自分の価値観を表明しようです。
“価値観”っていったら、大げさですね。 つまり、『自分は〇〇を大事にしています』っ ていうのを周りの人に宣言しちゃおう!ということです。
皆さん、普段どれだけ、周りの人にあわせてますか 「こんなこと言ったら、嫌われる 」と思って、ついつい、会話が八方美人になっていませんか そうやって、相手にあわ せていると うまくコミュニケーションとっているようで、実は誰からも信用されないと いう状態になってしまいます。
かといって、自分の考えと違うことを、逐一否定していたら、それこそ対立関係になってしまって、コミュニケーションもうまくいきません。
そこで、自分の考え方、大事にしていることを周りの人に先に表明しちゃうんです。
「自分は〇〇を大事にしています」「自分は〇〇が苦手です」などです。

わたしの場合を例にします。
 わたしは医師として日々患者さんと接しています。 患 者さんの健康維持のためには「たばこやめてください」とかどうしても言わなきゃいけな いんですよね。でも大体の人はやめません。
ですから看護師さんから、「やめないと治療しませんよ」って先生から“強く”言ってくださいと頼まれることも良くあります
患者さんのためではあるけど、それってちょっと強い立場を利用していますよね。
自分 はどうしても強く言うのは苦手なんです。

ですから わたしはまわりのみんなに
「自分は“やさしさ”だけが取り柄なんで、厳しい言い方はできません」と最初っからいっています。
そうしたら、最近は「先生が厳しく言えないのはわかってる 」って頼まれなくなってきました。 そして、「先生、優しくしてくれるんで裏切れない よなー」なんて言ってくれる患者さんも現れるようになりました。

苦手なことを頼まれるのって、みんなストレスですよね。 でも、最初からコミュニケーションを取る相手が、自分のことをわかっていてくれたら、こんなに楽なことはありません。
 相手を否定する必要もなくなって、自然とコミュニケーションが取りやすくなっていきます。
でも、「自分の価値観」を表明するのって、恥ずかしいし、難しいと思いますよね。
そのとおりです。 最初はメチャ、はずかしいです。 そこで、皆さんにワークをお出しします。
自分の大事に思っている、価値観、考えを紙に書いて、自分の机やロッカーにはろう!

これをやると、頭でいつも思っていることが、毎日明確に意識づけされます。 書くことによって、より「ブレない自分」が作られていきます。
そうすれば、無理にみんなに表明しなくても、自然と「ありのままの自分」をわかってくれる人が増えると思います。 きっとそれがコミュケーションをさらにスムーズにしていくと思います! 

そしていよいよ第一位は 感謝の気持ちを“具体的”に伝えようです。

みんさん、周りの人に「ありがとう」伝えていますか?

人間は周りの人に認めてもらいたいと思っている生き物です。
 もう、承認欲求の塊です 。
 当然、自分もそうです。 特に、普段から怒られたり、厳しくされている人であれば あるほど、その人に認めてもらいたいって思いは強くなります。
 でも そういう人ほど 、コミュニケーションが難しいんですよね。 だからこそ、そういう相手に「ありがとう」って言われたら、自分が認められたような 気がして、とてもうれしくなります。 逆もしかり。
自分から、「ありがとう」を伝え られたら、きっと周りのみんなが、気持ちが優しくなり、普段厳しい人でもコミュニケー ションが取りやすくなるはずです。
でも何でもかんでも“ありがとう”と言っていたら、しらじらしかったり、嘘っぽかった りして、逆効果じゃないかと思うことありますよね。
 確かに、日本人は日常から、あまり意識せず、“ありがとう”と話す習慣があり、改めて言うと、わざとらしく聞こえてしま うこともあるでしょう。
恥ずかしながら、自分もそれで失敗することがあります。
そこで、わざとらしく聞こえない、本当のあなたの感謝の気持ちを伝える方法が感謝の気持ちを『具体的に伝える』です。
どういうことがありがたいのかを具体的に説明して、伝えることが、大事です。
自分はいつも「〇〇してくれてありがとう」とか、必ず、『〇〇』をつけて、ありがとう
を伝えるようにしています。
そこで最後のワークをお伝えします。
『“ありがたい”と思うことを思い出して、具体的な説明を付け加える練習をしよう!』
例えば、自分の場合、診療を手伝ってくれた部下に、「たのまなくても、治療をサポートしてくれてありがとう」などと伝えています。
スポーツ選手であれば、監督、コーチだけでなく、仲間、家族、マネージャーなど、感謝を伝える人はいくらでもいるはずです。
そして、「ありがとう」を伝えることは、相手を認めると同時に、実は「自分が認められている」ってことに気がつくことになるんですよね!
それが、コミュニケーションが自然とうまくいく、第一歩だと思っています。

まとめ


それではまとめです。 

コミュニケーションを円滑にする方法 Top3 

第3位 『苦手な人を避けよう』 
第2位 『自分の価値観を表明しよう』
第1位 『感謝の気持ちを具体的に伝えよう』 


ぜひためしてもらいワーク

・コミュニケーションとっているときの、自分の“感情の動き”を感じてみる! 
・自分の大事に思っている、価値観、考えを紙に書いて、自分の机、ロッカーにはろう!
・「ありがたい」と思うことを思い出して、具体的な説明を付け加える練習をしよう! 


以上です。

 相手とのコミュニケーションが上手くなくても、ありのままの自分が出せれ ば、周りはわかってくれると思います。
 そして、「ありがとう」を伝えていきましょう !
それが、コミュニケーションを円滑にする“潤滑油”のようになってくれると思います 。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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