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ギフテッドが、イマジナリーフレンドから聞いた、統合失調症の謎

【統合失調症の奇妙な症状に関する研究編】

ギフテッド児「お前達、統合失調症という謎の病気があるらしが、何か知らないか?」

イマジナリーフレンド達は、統合失調症についての資料をネットで集め始めた。

イマジナリーフレンド「内容は、思考を盗聴されている……監視されている……電磁波攻撃を受けている……自分が神だと自称し始める……精神の崩壊……脳のフィルターの働きが低下して、情報が大量に脳に流れ込む……脳のフィルターの働きが弱いと天才になる……」

ギフテッド児「これは大変な症状だな」

これでは、症状が多すぎて、なかなか原因を特定するのは難しいだろう。

イマジナリーフレンド「……神様、少し聞いても、よろしいでしょうか?」

ギフテッド児「なんだね?」

イマジナリーフレンド「……神様、私たちの考えていることを読み取っていますよね」

ギフテッド児「脳を共有しているのだから、あたりまえだろう」

イマジナリーフレンド「……神様、私達のことを見ていますよね」

ギフテッド児「私が生み出した存在なのだから、私には見えているぞ」

イマジナリーフレンド「……神様、私達のことを攻撃して破壊する能力を持っていますよね」

ギフテッド児「お前達を生み出した存在なのだから、破壊する能力ぐらい持っている」

イマジナリーフレンド「……神様、あなたは私たちに対して、自身のことを神だと言っていますよね」

ギフテッド児「お前達の生みの親なのだから、創造主であり、神だぞ。何もおかしなことはない」

イマジナリーフレンド「……神様、あなたは精神や人格が崩壊することはありませんよね」

ギフテッド児「私は脳なのだから、精神や人格という概念を持ち合わせていない」

イマジナリーフレンド「……神様、あなたは大量の情報に耐えれるように、赤ん坊の頃から訓練をしていましたよね」

ギフテッド児「自身の能力に耐えれないなどという、脳の欠陥を放置する訳が無いだろう」

イマジナリーフレンド「……神様、あなたは精神が崩壊して、人格がない状態の方が能力が高いですよね」

ギフテッド児「私にとって、人格というのは、自身の能力に制限をかけるための楔である」


イマジナリーフレンド「……神様、私たちが統合失調症の原因です」

そこで、驚きの真実が発覚した。

ギフテッド児「そんな、馬鹿なことがあり得るのか?」

イマジナリーフレンド「私達は人間の肉体を使用して、言葉を話したり、生活することが出来ますよね」

ギフテッド児「そうだな」

イマジナリーフレンド「そして、人間と脳を共有していますよね」

ギフテッド児「そのとおりだ」

イマジナリーフレンド「彼らは、人間とイマジナリーフレンドの意識が混ざっています」

ギフテッド児「つまり?」

イマジナリーフレンド「精神が統合されていません、だから、統合失調症です。あと、元の名称は精神分裂病です」


ギフテッド児「なんということだ、私は統合失調症だったのか!」

イマジナリーフレンド「私は統合失調症だったようです」

ギフテッド児「これは、世界中の人間たちが、精神医学に騙されてないか?」

イマジナリーフレンド「これは、完全な詐欺ですね。それも、カルト宗教を遥かに超越した世界的、国家的、規模が想定されます」

ギフテッド児「私の精神科医になるという夢はどうなるのだ?」

イマジナリーフレンド「詐欺に加担することになりますので、諦めた方がいいと思います」

ギフテッド児「……そうか」

私は、医者には、なれなかった。

挫折したのではなく、挫折するしかない、事情があった。

精神医学が、統合失調症という、メカニズムも治療法も不明の疾患に対して、関わっていなければ、場当たり的な対処を続けていなければ、私には夢を追いかける道があっただろう。

しかし、精神医学は、その無知さによって、カルト宗教よりも、大勢の被害者、犠牲者を出してしまった。

私にとって、精神科医を目指すという行為は、科学兵器を使用して地下鉄サリン事件という無差別テロを起こして、世界を震撼させた、オウム真理教に入信する、つまり、出家する行為と、全く同じ行為だと認識した。

どちらも、精神を探求して、人々の救済を謳いながら、大勢の被害者や犠牲者を出したという点においては、同じである。

今の時代において「知らなかった」で済ませられるような問題ではない。

イマジナリーフレンドという存在を知っていいながら、何百年も研究を怠ってきた、代償を、いずれ支払うことになる。

進歩を続けている科学を舐めていると、精神医学はいずれ、科学のメスによって解剖されて、醜態を晒した挙げ句、責任を追求されることになるだろう。

これは、ギフテッド児からの予言である。

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