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ご自愛エッセイ

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特に人気だった作品です。弱さも、強さもひっくるめてどうぞ。あなたにそっと寄り添う言葉たち。
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2023年7月の記事一覧

諦めないで。与え続けよう。

諦めないで。与え続けよう。

一昨日。
「もう書くのやめよっかな〜」とか、全然思ってもいないことを口にしては、のび太くんみたいに寝っ転がって、完全に拗ねて、ため息を流し、やる気を失いかけました。それはそれは「愛」を受け取ってくれる人が見えなくて、私の生命エネルギーが極端に減って、「お前なんかいらないよ」って誰かに言われた気がして。この世界にある全部の孤独が私の心に押し寄せたように、よく眠れませんでした。心という奴は、それだけ単

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人は何のために生まれ、何のために生きるのか?

人は何のために生まれ、何のために生きるのか?

A面 愛されるために。

そもそも。自分を愛することを忘れてしまっているひとは、とても多い。
「私は今、空っぽです」って。自分には何もないように立ち振る舞い、自信を失っている人って多いんだ。自分に愛を注ぐことが疎かで、恥ずかしくて、必要のないことなんだって染みついている人は多いんだ。

その癖すぐ、人のことを羨む。

なぜそんなこと言うかって?なんたって私。「ある人」に出会うまで、それこそ「自分を

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私のともだち

私のともだち

1

幼馴染のサヤちゃんが
「吉本ばななってだれ?」って言ってきた。
ついでにサヤちゃんは、映画監督の「スピルバーグ」も知らなかった。私は、信じられない!と怒る前に、大笑いしたよ。この前は、会話の中で急ブレーキをかけてきて、「“ バカズ ”ってナニ?」とカタコトで聞いてきやがった。
彼女は紛れもなく、私と同じ群馬で生まれ、群馬で育ったはずなんだけどね。もしかしたら途中、宇宙で過ごしてきたのかもしれ

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ヨガを教えることの魅力

ヨガを教えることの魅力

ヨガ講師の私が、ヨガの魅力について語っても何も面白くないだろう。それはたとえば、知らないアイドルについて熱く語るオタクのようだし、知らないワインの良さを永遠と語る金持ちみたいなもんで。興味のない人に、好きなものの魅力を伝えるっていうのは、そんなに簡単なことではない。物の良さを伝える時、win-winであってこそ会話成立なんじゃないかとすら私は思う。だから今までこのエッセイという場で「ヨガ」を語るこ

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人間の可愛さを思い出す話

人間の可愛さを思い出す話

私には息子がいる。
名前はレイ。レイはもうすぐ5歳になる。

今日、レイが「ママに半分あげる。」って。パピコというアイスを割って、母にひとつくれた。久しぶりに食べるパピコ。私、若い頃は、パピコのコーヒー味が大好きで、夏の帰り道によく食べていたことを思い出した。まぁ、レイがくれた今日のパピコは、カルピス味だったのだけど。そのカルピス味は、若干ミルクっぽくてものすごく甘ったるくて。でも、中にはちゃんと

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大自然の中で違和感

大自然の中で違和感

私には息子がいる。
もうすぐ、5歳になります。

今日は日曜日でした。
日曜日になると、息子の朝が早い。早すぎる。本日は粘ってAM6:35起床でした。普段より1時間も早いじゃん。がーん!なんて。毎度、思うんだけど「日曜日くらいは!」なんて寝坊を期待しているせいですね。期待しちゃいけない、一度距離を置いてみよう(布団)とか言って。余計に朝が辛くなるんですよね。いけない、いけない。
そういう朝は、案の

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古くなる「選択」

古くなる「選択」

「選択の基準」は意外と更新されていない。

それは日常のハナシ。例えば私の好みで言うと、二十歳の頃からアースカラー一択だ。アースカラーっていうのはベージュや、カーキや、ブラウンのような地味な色。いや、地球の大地や、植物みたいなステキな色のことだ。非常に丁度良いのである。配色センスが疎い私でも扱いやすく、それなりにアンニュイな感じも出る。更には安価でもチープさが少なく、どんな友達と会っても外すことが

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夫婦喧嘩と炎上はよく似てる【創作大賞2023エッセイ部門】

夫婦喧嘩と炎上はよく似てる【創作大賞2023エッセイ部門】

昨夜、我が家で夫婦喧嘩が勃発した。きっかけは世界一どうでもいいことだったのだけど、どこまで行っても意見が揃う事のない平行線ってあるなぁと。久々にずっしりきた。互いに一歩も引かない「聞く耳を持たない合戦」だったと思う。価値観を合わせるという歩み寄りができない(したくない)ふたり。自分にも相手にもそんな瞬間があるって現実に、心の深いところからため息が出た。「こんな時ばかり要らん強さが顔を出すなぁ。」な

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誰にも勝てない

誰にも勝てない

私の隣にはいつも、「敗北感」があった。

それはそれは距離が近くて見えなくなるくらいの、隣。一歩間違えば、飲み込まれてしまうほど私の側にあった。「敗北感」が鬱陶しい日もあれば、私の背中を支えたり、後ろから尻を蹴飛ばしたりしてきた。もう、腐れ縁か?幼馴染なのか?いよいよ「敗北感」とひとつになろうとしていたんだけど。それっていうのは私だけじゃないだろう?誰もが一度は思ったことがあるアレ。妖怪「わたしよ

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悲しみを預けて、悲しみを拾って。

悲しみを預けて、悲しみを拾って。

私の作品は、「悲しみ」から生まれる。

喜びや、幸せや、平和よりも圧倒的に。妬みや、劣等感、焦りや怒りや苛立ち。そんな「悲しみ」を前に出して描くことが多いんだ。それはなぜかって?いつもいつも大きな悲しみがなくても。小さな棘がチクチクチクチク。胸の奥を痛くするからだよ。人は人のことを平気で傷つけるからだよ。
大人だからって、笑って誤魔化せるような擦り傷だって、治療しないまま増えていけば。それらはいつ

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