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らら
2020年5月7日 11:18
扉から顔を出したは、細身で色が白く、私より少し背が高く、髪の長い女性だった。「25日からだけど、良かったら見て行って!中にもいっぱい写真があるから。」そういうと彼女は私の手を引いて中に入れた。とても狭いギャラリーだったけど、中には写真と絵がたくさん飾ってあった。「絵も描くんですか?」「うん、そうなんだ、写真がほとんどだけど、良いアイデアが浮かんだら絵も描く!写真好き
2020年5月6日 10:23
クリスマスまであと2日。私は簡単に家クリスマスをやろうと、準備の為に買い物に出かけた。風は冷たいけど、外の空気は気持ちがいい。スーパーは歩いて10分のところにある。私はいつも大通りを歩いてスーパーに行くのだけど、たまには違う道で行って見ようと、路地を曲がり、住宅街を歩いていた。閑静な住宅街を歩いていると、小さなギャラリーがあった。「こんなところにギャラリー?」お
2020年5月4日 10:16
私は夜道を久しぶりに1人で歩いた。クリスマス一色の町、みんなが忙しそうに見える。私は夜の散歩を楽しんで家に帰って来た。マンションの前に立って、マンションを見上げた、ここで何人が生活してるのかな?みんなそれぞれの生活があって、みんなそれぞれの運命に従っている。なにか不思議な感じがする。家に帰ると祐一はもう寝ていた。私はお風呂に入り、部屋を片付けて、リビングのソフ
2020年3月20日 10:26
私たちは夜道を散歩しながら祐一の家に向かった。祐一の部屋はいつもより綺麗だった。私は紅茶をいれてアップルパイをお皿にに取り分けた。「長野のお土産?でも男の人にアップルパイをワンホールってめずらしいお土産だね。」「彼女さんと食べて下さいってくれたんだよ。」「そうなんだ、優しい人だね。」アップルパイを一口食べると、甘すぎないでしっとりしたおいしいアップルパイだった。「昨
2020年2月16日 14:04
お弁当とお蕎麦とお酒を買って祐一の家に帰宅。お昼ごはんを食べていなかった私たちは、早めに夜ごはんを食べて、テレビを見ながらまったりしていた。「1年って早いね。」「うん、でも今年の年末も1人だと思ってたのに、みづきと出会えて良かった。人生って何が起こるか本当にわからないよな。」「うんうん、運命って急に動き出すから、ときどき戸惑うよね。」「オレはいつも運命に身を任せて、
2019年12月30日 13:42
最近は食欲が無かったのだが、サンドイッチを見たら、久し振りに食べたいという気持ちになった。私は迷わずお店に入った、出来たばかりの綺麗なお店で、お店の奥を見るとテラス席もあった。12月にテラス席に座る人はあまりいないようで、誰も座っていなかった。「テラス席でもいいですか?」「えっ!いいですけど、寒いですよ。」「大丈夫です。」私はテラス席に座ってローストビーフのサンド
2019年12月10日 12:13
また朝が来た。まだ外は暗く重い空気が流れている。冬の朝は憂鬱。布団から出るだけでも大変。いつもと同じ朝。いつもと変わらない私。ただ季節と時代だけが変わっていく。私は重い体を起こして、布団から出て、石油ストーブを点火する。石油ストーブ独特の匂いが部屋の中に広がる。私はストーブの前で膝を抱えて座って、膝に顎をのせてストーブの火を見ていた。薄暗い部屋に煌々と
2019年12月17日 10:49
「もうこんな時間行かなきゃ!」とるみがカバンから財布を出した。その財布はエルメスの財布だった。「私ね去年独立して、今は自分で会社経営してるんだ。明日はニューヨークに行かないと行けなくて、これから明日持って行く物を買いに行くのよ!」「えっ!?独立?会社経営?社長ってこと?」私は頭が混乱した。「うん、小さな会社で従業員は6人だけどね。」「すごい!社長なんて・・・ニュ
2019年12月16日 11:17
「るみ?」「海月だよね?久しぶり!昔と変わらないね!」「るみも変わらないよ!ここで何してるの?」「これから買い物に行こうと思ってて、あっそうだ!今って時間ある?」「今?大丈夫だよ、1人で買い物してただけだから。」「お昼食べようと思ってて、1人だとさみしいから一緒に食べない?」「うん、いいよ!」私は旧友に会えて嬉しかった。変わってないと言うのは褒め言葉なの?それと
2019年12月13日 10:46
4年前。この会社に入社して2年が過ぎた25歳の時、学生の時の友達が結婚ラッシュで、結婚式に招待されることが多かった。ウエディングドレスを着た友達を始めた見た時は、違和感があった、学生の時はいつも一緒にふざけていた友達が、結婚して家庭を築くなんて・・・大人になったんだと実感した瞬間でもあった。みんなキラキラした笑顔で幸せが溢れていた。当時の私は彼氏もいなく、自分だけ取り
2019年12月12日 14:28
会社に着いて私はまず自分の紅茶を入れた。そして席に座って温かい紅茶を飲んだ。私の名前は川崎海月(みづき)海の月なんて暗い名前でしょ?この会社に勤めてもう6年になる。ここで働く前は雑誌の編集の仕事をしていた。と言っても1年だけだけど・・・私は大学を出て雑誌の編集の会社に入社した。みんな意識の高い女性ばかりで、私はみんなの輪に入ることが出来ず、いつも疎外感を感じてい
2019年12月11日 14:17
いつもと同じ電車、いつもと同じ車両に、いつもと同じ高校生や、いつもと同じおばさんが座っている。いつもならスマホでどうでもいいニュースをみたり、音楽を聴いたりするのだが、その日は違っていた。私は電車の音、人の足音、洋服の擦れる音、外の車の音、すべての音を聞いていいた。なぜだろ?生きているって実感が欲しかったのかもしれない。気が付くと私はなぜか泣いていた。急いで下を