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【人間やめますか? それとも?】

これは過労で自損事故を起こしたときの物語。
(あかりプロフ投稿参照https://note.com/rapid_arnica3734/n/n4b90131f192d

夫は激怒した(太宰治ちっくな始まりw)。

私が交通事故で救急搬送されたと夫が職場に電話したら
「また様子がわかったら電話下さい」との返事。
「大丈夫ですか?」のひとこともなかったと。
それに疑問がなかった私もそんな現場に慣れすぎていた。

確かに「大丈夫?」ではなく「で、いつから勤務できる?」しか
n10年近く医療現場で働いていて誰かが言われるのを聞いたこともない。

阪神大震災で自宅半壊で電車止まって来れなくなったクラスメイトに
担任の先生の最初の一言は「アンタ単位どうすんの⁈」だった。

「薬飲んだら働ける?」とか 、「昼休みに点滴しな」とか 、
「坐薬いれてきたら?」とか、 「合間に受診だけしたら」とかは
言われるけど 「大丈夫?」はなかった。

とにかくメロス(看護師)はセリヌンティウス(人手不足渦の患者)を
助けに少しでも早く駆けつけなければいけなくて、たどり着いたら
体調が悪いのに心身ともに針のムシロで働かされていた。
必死で走ってきたメロスはパンチ一発で仲良くなれるのに。
(↑ いやいや、パンチも嫌だが)

若かりし頃に休職願いで鬱の診断書を出したとき は
「なんかストレスあったん⁈」だし(←お前だよ💢)

妊婦が悪阻なら「で?」。
診断書持ってきて休むことになれば「そう(ためいき)」だし。
流産の報告聞けば「そう、で、明日は来れる?」だし。

事故直後に嘔気嘔吐と腹痛があった私のCTを撮った医師から翌日電話があった。
(以前の職場で一緒に働いたことあったから気にかけてくれた??)
その医師は「痛いとは思いますがその後大丈夫ですか?」から始まり
「CTの小さな影を見つけて、婦人科的な場所だから早めに診てもらってください」と。
すぐにかかりつけの婦人科に行ったら半年前にはなかった卵巣嚢腫発見。
とりあえず経過観察。ストレスで出来やすいものらしい。
この医師からは私が患者だったから言ってもらえた(のかもしれない)。

人様の病を診るのに職員に「大丈夫?」なんて労う習慣はない医療現場。
職場では医療従事者って使い捨てのコマでしかないんだと痛感した。

事故後の全身打撲から3日くらいして右腕の動きが悪くなって痛みが増し、
とてもじゃないが仕事復帰できないと思った。
再診したら『そりゃ完治するのに3か月はかかるよ』と言われた。
職場は4日目には復帰できるつもりでいたようだった。
だから休職のための診断書を書いてもらった。でも腕が治って復帰してもあの現場では同じことを繰り返すだろうと思い、命を守る行動として退職届けも一緒に出した。

以前、別の職場での過労で一時的に休むことになったとき、
『あかりさん病気多すぎ! 看護師失格!!』
と怒鳴られたことを思い出した。
でも当時、前後残業で24時間以上マムシ飲んで働いてたよ。
ジャパニーズビジネスマンは〇ゲイン飲んで24時間でいいなぁとか思って。
(↑昭和のバブル時代じゃなきゃ辛いだけの曲だよね^^;)

令和のメロス(看護師の私)は言いたい。
『看護師失格でいいよ、人間失格よりも』
(あ、物語が変わった^^;)

この物語では暴君の王様って誰なんでしょうかね?

少なくとも逃げないと殺される。
『人間やめますか?それとも?』だったと思います。
私はコレ☝️で看護師を辞めました(いままでの職場のね)

もしも看護師じゃなくても、他の業種でも、
同じ境遇の方がいたら私は声を大にして言いたい。

『あなたの命はあなたしか守れない!
 命を守る行動をとってください!!』

ぶっちゃけ過労死して初めて『残念です』って言われるでしょう。
誰が何に対して『残念』なのかわかりませんが。
そして労災は因果関係証明困難と言われるでしょう。

あなたはあなたの命を、家族を守ってください。
会社はあなたの人生は背負ってなんかくれません。

こうやって指のリハビリしながら誰かの心身の看護ができるといいな。
どこにも属していなくても私は看護師のままですから^^

追記
今回は昭和初期の太宰治ネタからバブル時代ネタから、
"私はコレで退職"ネタから、色々入れてみました。
阪神大震災のときに看護学生ってだけでトシがバレますね^^;
命を守る行動を!は東日本大震災の教訓。
阪神も東日本大震災も喰らったワタクシ。

声を大にして何度も言います。

『逃げてください!
 あなたの命を守る行動をとってください!!』