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炎天下、僕は3車線を歩いた。
※本作は読み切り作品です
起爆装置を片手に、僕は3車線の道路のど真ん中を歩いていた。炎天下、大粒の汗が頬を伝う中、意識が朦朧していたが、あの時の僕は革命を起こすことで頭が一杯だった。それだけは間違いなく覚えている。
僕が暮らす街は大都会とだけあって、ただでさえ昼間は騒音でまみれているのに、その日はいつも以上に騒がしかった。全方位からクラクションが耳を裂いたり、さまざまな怒号が僕に降り注いだ
故に、僕は空港で混沌に包み込まれた。
旅行にトラブルはつきものだ。中には、旅行計画が頓挫してしまう大事態に陥る場合もあるだろう。このような不幸を未然に防ぐには、用意周到な計画が不可欠だ。
昨年の秋、筆者は京都旅行を計画した。約2か月かけて紅葉の名所、交通機関、宿泊地等を調べた。そして、旅行当日。文字通り準備万端、心を躍らせながら空港へと足を運んだ。
だが、空港で幸先の悪い事態が起きてしまった。結論から申し上げると、飛行機搭乗前
AIがクリエイターを食い殺すかもしれない件について。
今に始まった事ではないが、相変わらずAIの進化が凄まじい。新聞を読む中で週に2,3回はAIに関する記事を目にするが、近い将来、AIはクリエイティブの分野も手中に収めるのではないだろうかと考えることがある。「杞憂だ」「AIに仕事を奪われることはない」「AIにクリエイティブはマネできない」等の声もあり、筆者はそのような意見を否定する立場ではない。しかし、最近、AIの創造性に対して、少し危機感を感じる
もっとみる「全」クリエイターに捧ぐ。「ぼっち・ざ・ろっく!」 必見シーン
※このコラムは一部ネタバレを含みます。
「ぼざろ」こと「ぼっち・ざ・ろっく!」が人気を博している。「ぼっちちゃん」の愛称で登場する、ヒロインの「後藤ひとり」の誇張された「コミュ症あるある思考」や、彼女と個性的なバンドメンバーらとの交流など、その面白さに気づいた筆者は確実に5周はアニメを視聴した。その過程で、クリエイティブな活動をする人に刺さる、示唆に富んだシーンを発見したので、紹介させていただく
「すずめの戸締まり」冒頭約10分の●●が凄い件について。
※このコラムには、一部ネタバレ要素を含みます。
世間で話題を呼んだ「すずめの戸締まり」は冒頭に力点を置いた作品だと思う。具体的には、冒頭の約10分間で視聴者に複数の展開を提示することで、一気に作品に関心を引き寄せる戦術が盛り込まれている。そして、新海誠監督(以下、同氏)がそのような戦術を取り入れた背景には、現代人の「タイパ志向」が関係していると筆者は推測した。
「タイパ」とは、タイムパフ
エンジェル演じるデビル
あらゆる争いは、相手に非があることを前提に始まる。例えば、野良猫は縄張りに勝手に侵入した猫を駆逐する為に牙をむく。小学生同士の喧嘩では、相手のことが気に食わないから殴る。国会における討論では、野党が与党の政策方針に疑問を抱くから批判する。
それでは、戦争ではどうだろうか。もし、戦争において、自国の脅威となりうる第三者ーー害悪とも言える敵国ーーが存在する場合、理由は何あれ、まず相手国に非があり、