記事一覧
いつか終わるその日まで
いつも、待ち合わせの時間にぴったりにくる彼は
今日も時間ぴったりに来た
私のあげた緑と紺のネクタイをしてゆったりと歩いてくる
彼は私の前に来るといかにもビジネスマンぽい挨拶を交わして、いつものように朝のマクドナルドへ
お互い白髪が似合うようになり、若いときのように部屋の中で熱を昇華するようなことはしないが、彼との時間が何よりも幸せである
毎回、小一時間ほどしてからお互い会社へ戻る
前回は別れ際に「
Flu vaccination
平日の休み、ぶらぶらと散歩をしている時、頭の中で時折「明日、バイトに行きたくないかい?」と自分に聞いてみる。
ふわりふわりと水中に漂う思考は、歩いている間に海底に降り立ち知識へと落ち着く。
また、少しでも不安なことがあれば直ぐに解消していく。小さくても不安を持ちながらそのままにしない事。例えば脇にスプレーしたいなとか帽子を脱ぎたいなとか。直ぐに解消して上げる。
そんな中ふと自分に質問をする時がある
「Days_mobius」あらすじ
はるか昔、惑星チキュウから飛び立った一隻の船があった。その名はNo.4
巨大宇宙船No.4は第二のチキュウとなる星を探索し続けている
船内は故郷チキュウを再現しており
人々が多く住んでいる首都や広大な大地や海、山々など悠然なる世界がAIにより管理されている
船内には様々な惑星から乗込んだ
異星人が多くいて
今やNo.4内は異種多様な生命体が共存している
チキュウ人の生き残りであるデイズは
AI
「Days_mobius」第3話
爆風が夜の砂を乗せて部屋に吹き込む
髭の男ビーフはランチャーのスコープを除いたまま様子を窺っている
メビウスの髪結いが取れ長い髪が風に乱れる
黒いタコ足のエイリアンに戯れつかれているようにも見える
メビウスは髪の奥から鋭い目をビーフに寄こしていた
ビーフはスコープから目を離し肉眼で着弾付近を確認してからランチャーを置いた
「お近づきの印ってやつだな」と耳の後ろを掻いて茶色いソファーに横になり煙草
「Days_mobius」第2話
砂漠の砂が部屋に吹き込み、床には白い砂が撒かれている
部屋には二人の男がいて一人は
焦げ茶色の長いソファーに片足を載せながら
タバコを吹かしている
頬から下は黒い髭で覆われ肌は日に焼けて黒黒としていた
「連絡は?」と聞く髭の男は
日が照りつける砂漠を見ながら
頬にある傷口をゆっくりとなぞっている
長髪を後ろで結い、清潔感のあるもう一人の男は
日の当たらぬ部屋の隅で静かに立っている
顔にはまだ幼さ