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【生き死に編】ポエムフォリオ

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『生き死に』にまつわるポエムをまとめてみたよ❗️
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10歳の終活

10歳の終活

『い書』を書いて、学習机の引き出しにしまった。

もう『ひなたくん』には心がときめがなくなったけど、
さいごのお別れを言ってきた。もちろん、それと気付かれないように。

わたしは10年前にこの世界に生まれ落ちてきたらしいけれど、『わたし』はわたしの知らないところで『始まった』らしいけれど、わたしはわたしの思いとは関わりなくわたしを『続けていかなくちゃいけない』。

どこまでもどこまでも『続けていか

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あの世の裏口

あの世の裏口

あの花が枯れたのは
蜂が蜜を採取しにきたせいで、
それは、
与えられた緩やかで機械的な自殺だった。

あの花が枯れたのは
太古、ある花が枯れ落ちたせいで、
それは
汚れた美しさの繰り返しだった。

あの花が枯れたのは
そこに植えられたせいで
それは
女の庭が見劣りし始めるキッカケだった。

あの花が枯れたのは
そこに種を落とすためで
それは
永遠という幻想の希求だった。

おしまい。

最近、平家

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クロコダイルを狩りに行こう❗️

クロコダイルを狩りに行こう❗️

かつて、その少年は石油王の娘だった。

裸の召使いに対して、庭のクロコダイルを
狩るように命じるのが日課だった。

かつて彼女の庭には
6ダースほどのクロコダイルが居たが、
今は一頭もいない。

石油が売れなくなって、
ワニが共食いを始めたからだ。

新しい召使いが充てがわれなくなった彼女は
少年のアバター『Steve』を産み出した。

アバターに埋め込まれた彼女の意識は
アメリカ在住の中流階級の

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アラヒトガミの強欲

アラヒトガミの強欲

コインランドリーにあるドラム式洗濯機の中で
女の衣服が乾いていく

シンプルなデザインのネグリジェが
濃厚なタバコの匂いをとどめながら
春の草原のような手触りを取り戻している

イタリア製のまだ新しいパンティが
ベッドの上のまどろみの様な赤色から
締められた子ヒツジから流れる赤色へ
変わりつつある

着古したココ・シャネルのワンピースから
無数の毛玉ができていく
もうじき華美な服として破綻するのだ

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Life with 3 months

Life with 3 months

球体が現れた

その球体は、数ある球体の1つとして
ヒトのカタチをなした

球体だった"それ"は、
少しずつ母乳を取り込みながら
少しずつ破綻しながら
3ヶ月ごとにすっかり別の粒子で構成された
"それ"になる

"それ"は次第に"私"という意識を持ち始めた

私という意識は、
私でなくなりながら、
別の私が形成されていく

そんな自己組織化された私の中で
私という現象が破綻しはじめる

おしまい。

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眼の奥から

眼の奥から

眼の奥から、
網膜の裏側から、
形而上学的な紐が出てくる。

それも1本ではない。
何本も複雑に絡まり合いながら、
視線の先に延びていく。

それらの生々しい紐のうねりは、
手のひらにある平面上の
形而上学的な肉体を知覚するため
その平面に、びたりと張り付いた。

その紐たちが平面をいくら弄ったところで、
その肉体を触覚することはできない。
その肉体を嗅覚することはできない。
その肉体を味覚するこ

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埋没する卵のこと

埋没する卵のこと

生成される、収穫される、食される。
生成される、収穫される、食される。
生成される、収穫される、食される。

数多くの"それ"は
月の光を見ることもなく、
朝に歌うこともなく、
血を一滴も巡らすことなく、
埋没する。

血を巡らせた“それ”は
有象無象の形を為して、
有象無象の声をあげながら、
“それ”を生成しようとする。

“それ”は球体。

おしまい。
卵焼きを焼くのって、むずかしいよね笑

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4文字のグルーヴ

4文字のグルーヴ

引用するグラフ(以下のリンクからチェック)
日本国内における新型コロナ新規感染者数と死亡者数の推移

生暖かいタイムズスクエアの中で、
たった4文字で笑っている奴がいる

そいつのコードネームは"Covid19"
とても4文字じゃ表現しきれない奴だ

そいつはこのストリートに
"リンネテンセイ"という、またしても
とても4文字では表現しきれないグルーヴを
再び持ち込んだ

でも、どんなイカしたグル

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魔女の愛した鬼

魔女の愛した鬼

美しい魔女がいた。

彼女は自身の魔法で数多くの男を骨抜きにした後、
平凡だが裕福な男と恋に落ちた。

男は魔女との間に1人の息子をもうけた後、
長く昏睡してしまうことになる。

魔女は自身の魔法で男を目覚めさせようとしたが、
それは叶わなかった。

多くの魔法がそうであるように、
彼女の魔法もまた万能ではない。

魔女は王国中の医者の元を駆けずり回り、
ついに男の肉体は目覚めた。

しかし、その

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ヒトラーの弾丸

ヒトラーの弾丸

架空の部隊を指揮しながら、
ヒトラーは考える。

昨日のソーセージは旨かった。
あの香ばしい皮にパンパンに詰まった肉汁が、
なんとも言えない。
俺の体の中にも、あのように旨みのある肉汁が詰まっているに違いない。

すでに壊滅した部隊を前進させながら、
ヒトラーは昼食にソーセージを摂っている。

やはり、このソーセージは旨い。
この脂が何とも言えない。
エマにもきっと、このように甘い脂身があるに違い

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幸村がプログラマーだったなら

幸村がプログラマーだったなら

「目指すは家康の首、ただ一つ」
幸村はそう言いながら、赤いMacBookをタイプしている。

#! python# Make an AI-weapon to defeat "Tokugawa"import torchimport torch.nn as nnimport torch.optim as optim

こう、書き始めた幸村は、出来上がったばかりの徳川家体制に不満を持つ大名家の離反を促す

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