古本屋の店員の心の中はいつだって無音だった
ここは自分の性格の悪さを撒く場所にしていたはずでした。
なのに、気づけば不思議な体験話や植物の話なんかを日々してしまっていたので、今回は久しぶりに自分の性格の悪さについてここで一度まとめておこうと思います。
私と似たような事をしているという方、もしくは同じような人間が職場にいるという方は、この機に私のような人間に対し哀れんでやって下さい。
古本屋
20代前半、3年ほど古本屋でバイトをしていました。
なぜそこで働こうかと思ったのかということについて。
本当に無意識でしたがおそらく本が好きだったのが理由です。
その前のバイトもメディアが絡んだような職場だったのでそのことを理由に決めましたが、きっと本、あと音楽にも関係した店であったので
好きなアイテムが揃った店であったというのが決め手だったと思います。
態度について
今回この話をしようと思ったきっかけになったのがこの「態度」についてでした。
友達と話していた時に“職場ではどのような人間であったか”、“どのようなことがあったか”といったことが話題に上り、振り返ってみたのです。
【態度一覧】
・店長や上司に自分の思ったことをそのまま言う
・疑問があるとつい聞いてしまう(私の頭の回転の悪さのせいで苦しめてしまっていた)
・店長の意見に少し逆らったらその後2年ほど店長本人と一切シフトが被らないよう組まれた
・バイトメンバーが私には一切連絡をして来ず、全て店長を通して店長から連絡が来ていた(店で会わないのに連絡はなぜか店長)
・飲み会の誘いには1度も参加しなかった
【戦争一覧】
・店長推薦の仕事のやり方が合わないから自分のやり方でやっていたところ、「それでは時間がかかるから元のやり方に戻しなさい」。と店長に何度も注意され、イヤイヤで従うことになった。
その仕事の様子をA社員に見られて「どうしてそんなにややこしいやり方をしているの?」と言われ「あ、私もそう思って...」と言いかけたところで店長とA社員を交えた戦争勃発。
・B社員の仕事のやり方で進めているとA社員が「そのやり方だと時間がかかるからやらなくていい」。と言い、A社員とB社員間で戦争勃発。後日、B社員が辞めた。
・会社の中でも高額な端末を紛失。私はその日に仕事に入っていたので責任を取るために辞める旨を申し出たのだが、店長が「その日に入っていた人物で考えると、A社員が原因だ」。と言い始め戦争勃発。予定通り私は古本屋の仕事を辞めた。
※こうやって見るとA社員もなかなか。あと、ここに出てきた人物は私を除いて全て男性です。
話した内容について
普段必要以上に口を開かず仕事をしていたのですが、それでも疑問があれば聞いてしまうものです。
【話した内容一覧】
・静かな本屋で体育会系の挨拶をして何の意味があるのか
・客がいる前では笑顔で対応しているのに対し、休憩時間に笑顔でない点についてなぜ批判されなければならないのか
・私だけ腰にベルトを着けて来いと店長に言われたが、なぜ他の社員は着けていないのか
【口に出さなかった話一覧】
・社員の給料がバイトより少なかったが何を計算したらそうなったのか
・私だけ写真撮影があったがあの写真は何に使われたのか
・私だけ社員全員の評価をつけるようにと用紙を渡されたがなぜなのか(提出拒否)
・他社の真似ばかりして独自の方法を生み出す気はないのだろうか(本社に言わなければ意味が無いことだったので話しませんでした)。
なぜこうなってしまうのか?
ここまで箇条書きにして気づいたのですが、バイトメンバーが話の中にほぼ出てきませんでした。しかも、働いていた人間は女性の方が多かったはずなのにどこに行ってしまったのか。※私自身の性別は女です。
なぜこうなってしまうのだろう?
今回のように全体的にここまで詳しく友達には話しませんでしたが、“バイトメンバーが私には一切連絡をして来ず、全て店長を通して店長から連絡が来ていた”の部分では、友達に「それ楽でいいね!」と言われたのが唯一のハイライトです。
なぜこうなってしまうのかということについて考えてみたのですが、おそらくここの話の中でよく出している
私自身があまり融通が利かないタイプであること、頭の回転が悪くあまりにもわからない部分が多くて聞いてしまうのが原因であると思います。
そして例のメモですがあのメモも原因です。
通称:カンニングペーパーのメモなのですが、あの1冊にあらゆることを書き込んでいました。万が一メモを持って行くのを忘れたりなんかしたら、私は仕事ができないほど使い物にならない人間でした。(そのため忘れて行くことはありませんでした)。
本来であればメモ帳1冊無くても何とかなったのかもしれませんが、
もはやお守りみたいなものでもあり、あれが無いと1日の仕事がうまくこなせなかったのではないかと思います。
それだけ社会では通用しない弱い人間であったということを痛感しました。
自らの性格のせいで、本当の意味での味方が職場にほぼいないのは致命的です。
友達が聞いてくれたおかげで、“こんな人間は外で働いてはいけない”ということを改めて自分に思い知らせることが今回できました。
フリーランスの方で「昔は外で働いていたことがある」。という方は、一度昔の職場での自分の性格について書き出してみると、今の自分自身の背中をもっと押すきっかけができるかもしれません。
☆タイトルに「古本屋の店員の心の中はいつだって無音だった」と表記してあるのに、定期的に戦争に巻き込んだり巻き込まれていたという矛盾がありますが、騒がず静かに戦争をしていました。
次の記事⇒ 霊感がある友達Aが話した日常怪談
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?