マガジンのカバー画像

子育て 十人十色

17
発達障害の子ども達に関わる心理士が書くエッセイです。
運営しているクリエイター

#発達障害児

大人の笑顔が最強エネルギー。子どもが自分らしく歩いていける理由。

大人の笑顔が最強エネルギー。子どもが自分らしく歩いていける理由。

【この記事は音声でもきけます。↓をクリック】ストレスが強くかかる環境下では、その子の本来の力を発揮することが難しくなる。
人間は、緊張下において話すこと、行動すること1つ1つに躊躇してしまう。

『ゆりな先生が担当なの嫌です!信頼関係が築けません』

保育園の巡回訪問相談。
目の前の保育士の先生は不満げな表情で私を見ている。

はぁ…どうしよう。

担任の保育士︰『この子はもう年長なんです。なのに

もっとみる
【知能・発達検査の受けとり方】検査結果がその子ではない。

【知能・発達検査の受けとり方】検査結果がその子ではない。

【この記事は音声でもきけます。↓をクリック】
『検査の内容を教えれないのはわかっています。だから、できる範囲でどんなことが練習になるか教えて欲しいんです!』

『次に受ける時はもっとIQを伸ばしたいんです。なにか練習する方法を教えてください!』

うん。
うん。

『検査だけでこの子に遅れがあるとか全てを判断されたくないんです!それだけで決められたくない!』

そうですよね。
成長を願わない親はい

もっとみる
『療育には行きません。小学校も通常級です。それしか認めん』と保護者は言っています

『療育には行きません。小学校も通常級です。それしか認めん』と保護者は言っています

【この記事を音声で聞けます。↓をクリック】十月十日あなたに会えるのが楽しみにしていました。

終わりが見えない悪阻に耐え、これからくる陣痛の恐ろしさに震えながらも、あなたに会うために頑張った。

健康に産まれてきてほしい。

あなたのことを世界で1番愛してる。 

療育に行ったほうがいいですって?

小学校は支援級の方がいいって?

この心理士は何を言っているの。

みんなと違う?普通の子じゃない

もっとみる
『ワーキングメモリを伸ばすにはどうしたらいいですか?』➜心理士『答えづらいのキター!』

『ワーキングメモリを伸ばすにはどうしたらいいですか?』➜心理士『答えづらいのキター!』

【この記事は音声でもきけます。↓をクリック】〘結論〙 ワーキングメモリ自体を伸ばす有効なトレーニングはまだありません。
それより、子供の好きなこと、興味があること、得意なことを伸ばしていきましょう。

保護者『療育に通えばワーキングメモリのトレーニングをしてくれますか』 :ある日の検査フィードバックにて

保護者: 『家でできるトレーニングもおしえてください』

私(心の中): (お、おう?どこか

もっとみる
ある〘子供がいない心理士〙が保護者カウセリングの中で、「説得力ない」と全力で自分にツッコミを入れています

ある〘子供がいない心理士〙が保護者カウセリングの中で、「説得力ない」と全力で自分にツッコミを入れています

【この記事は音声で聞けます。クリックを↓】お母さん、お父さんに寄り添ってお話を聞きたいんです。
子育ての不安を受けとめて一緒に考えていきたいんです。
でも、私には子供がいません。育児経験は〇年(1年前まで)

〘ある心理士〙の心の中を覗くと➜
子供いないのに子育て相談?無知ゆえに綺麗事や無理な事を言ってしまって親子を余計に苦しめてしまうのでは…

と自信がありません。

だけど、向き合うしかない。

もっとみる