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「雨上がりの中を、歩いていると」

雨上がりの中を歩いていると、濡れた花に出会う。

生き生きしているように見えて、可憐さが増している。

瑞々しさ、新鮮な野菜のようなシャキシャキ感、

植物にとっては、恵の雨なのだろう。

水溜りを避けながら歩いていると、別のことに気付いた。

それは、つま先を立てて歩いていること、

足の裏全体で歩くのではなく、つま先で歩く場所を選びながら、

今考えると、ふくらはぎが張っている理由がわかった気がする。


つま先を立てて選んで歩く、今はそんな時代なのかも知れない。

少しでも良い場所を、水溜りやぬかるんだ所は避けて、

歩きやすい所を見つけては、そこに足を置いて歩みを進める。


草花が天からの恵、雨を養分として吸収するように、

人も養分を求めて、外を歩いているのだろうか。


清涼な自然の中にある新鮮な空気、美味しい食べ物や飲み物、

それらが、人にとって養分になるのだろうか。

植物や野菜たちのような、瑞々しさやシャキシャキ感は、

どうやって身につくのだろう。


愛されたい、愛して欲しい、日々、出会いや愛を探し求めて、

デジタルとリアルの世界を、彷徨い歩いている、人、人、人。


それが叶うと、身につくのだろうか、みずみずしさやシャキシャキ感。


朝穫れシャキシャキなレタスを、無性に食べたくなった。

やっぱ、サラダ好きなのかなぁ。



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