シェア
ぴぴぷる
2019年10月25日 17:00
自分の伸びしろを見失った。書いているうちに、これがどういう風に盛り上げられて、どういう風に落とされるかがうっすらみえる。べつに悪い記事じゃない。自分ではいい記事だとおもって書いている。でも、出来上がってみればいつも通りの僕の文章でしかない。その未来が書いてる途中から見えてる。そして現実としてそれが目の前にくると、すこしガッカリする。あぁ、またいつもの自分だなぁって。よくよくこういう
2019年10月1日 05:42
自分の顔が好きだ。僕が可愛くなりたいとか言ってられるのは自分のベースを気に入ってるからに違いない。ただ、そのぶん嫌なところが気になってしまう。いまの僕はイケメンとは呼べないし、まったくもって可愛くない。汚いおっさんの卵だ。それが産声をあげないように躍起になって抵抗している。ユニセックスという理想に振りきるのが遅すぎた。整形を繰り返す人の気持ちがすこしわかる。彼等の多くは自分の顔が好きな
2019年5月31日 04:31
夜。風呂上がりに涼もうと外に出る。ひんやりとした風が気持ちいい。月がでている。そこいらのコンクリに腰かけて、ゆっくりと味わうように息をすいこむ。日中に揮発した草や土の水分がいっぱいに溶け込んだ空気。ゆっくりと冷やされたそれが、ひとつの贅沢として僕をみたしていく。あぁ、夏の夜の匂いだ。季節を彩る香りのなかで、最も芳醇で豊かな味わい。味わうごとにいろんな思い出が通り抜けていって、火照った
2019年3月26日 12:09
ずっと昔、穴を掘るのが好きだった。庭や駐車場の土を、小さなスコップひとつでひたすら掘っていた。はじめは穴が大きくなっていくのが面白い。そのうちにミミズがでてきたり、こんなとこに石が埋まってるのかとビックリしたりして楽しい。でも何より面白かったのは、奥へ掘るほどに土の質が変わっていくことだった。掘れば掘るほど土の色が変わって、やがて粘土質になってくる。この、オレンジ色の土に辿り着いた時