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相手が調子に乗らない効果的な『ほめ方』

管理職になると、部下をほめたり叱ったりする場面が増えて、どうやったらいいかわからなくなるときありますよね。


まちがったほめ方ばかりしていると、相手が調子に乗って間違った方向に成長してしまうので「承認欲求を満たして具体的な行動」をほめることが重要です。


今回は、相手が調子に乗らない効果的な「ほめ方」を紹介していきます。


ほめる方向性が間違っていると


わたしは過去に、ほめる方法を間違えたまま部下をほめていたので、周囲の助けがあったことを忘れてわがままな成長をさせてしまった失敗経験があり、そこからしっかりほめることについて調べるようになりました。


経営者は、アメを与えるよりもムチをつかうべきだと主張する人もいれば、ほめたほうが結局は成長できると主張するひともいます。

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現Panasonic創業者の松下幸之助は、叱ったりほめたりいろいろやってみたが、ほめることが一番効果的だったといっています。


いいほめ方は「承認欲求を満たす」


いいほめ方とは、他人から認められる『承認欲求』を満たすほめ方になります。

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ほめるときには具体的に、「今回の大口契約をとってきて社長も喜んでいたぞ」、「今回の案件は、会社にとってすごい貢献だ」のように、他のひとや組織への貢献を強調すると承認欲求が満たされるのです。


承認欲求には、慣れの効果がないので10回でも100回ほめても何度でも効果が得られるのです。

いいほめ方は「行動をほめる」


ほめられた行動は、心理的に強化されて、もう一度それを繰り返そうという気持ちになります。


ほめるべきは結果ではなく、「強化すべき行動」なのです。


してはいけないほめ方


してはいけないほめ方は、結果だけをほめて具体的な行動をほめないことです。


部下が1億円の契約をとってきた場合、「1億円の契約をとってきてすごいな」というのは、結果をほめているのでしてはいけないほめ方になります。


よいほめ方は、「1億円の契約をとれたのは、クライアントの希望に叶うように、あきらめずに企画書を出しなおしたから。そのねばり強さはすごいな!」と強化したい具体的な行動をできるだけ細かくほめると本人もやる気がでます。

「1億円の契約をとってきてすごいな」だけでは、何がよかったのか本人の気付きにならず、繰り返していくことで「おれってすごい、同期の中でナンバーワン」というような増長、思い上がりにつながります。


出る杭を叩く文化で出会った言葉


わたしは、いい成績をだしているのに、同僚からあいつは顧客フォローもしない売るだけ専門だと陰口をいわれて、腐っていたときがあります。

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そんなときに読んで救われた言葉があります。


「良い数字を出すということは、たくさんのお客様に喜ばれたという証拠、その行動の中には、隠れた努力が数多くあるからこそ、数字につながる。」


プライベートを捨て、公休日はメーカーの研修にいき、ライバル店舗の接客を学んで勉強し続けていた自分の行動を認めてくれるような言葉でした。


こんなにやってほめられないなら、もうがんばるのやめて最低限の力で働こうかな、と腐っていたわたしに刺さった言葉で10年たった今でも大事にしている言葉です。


ほめるときには、承認欲求を満たして具体的な行動をほめてあげましょう。


最後に


今回は、相手が調子に乗らない効果的な「ほめ方」を紹介しました。


いいほめ方とは、他人から認められる『承認欲求』を満たし、結果だけではなく、具体的な行動をほめることが効果的でした。


まちがったほめ方ばかりしていると、相手が調子に乗って間違った方向に成長してしまうので「承認欲求を満たして具体的な行動」をほめるようにしましょう。


松下幸之助氏のような偉大な経営者ですら「人間だれでもほめられればうれしい。自分の働きが人にみとめられないほど淋しいことはないと思う。ほめられればうれしくもあり、自信もつく。今度はもっと成果をあげてやろうという意欲も起こって、成長への励みともなる。」と教えています。


ほめることは、いいことだらけなので実践してみてくださいね♪

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