『ステルス・マーケティング』の裏側
ステルス・マーケティングとは、消費者に広告と明記せずに隠して、ウソの好評価や口コミなどを紹介することで、消費者をだます宣伝手法です。
ヨーロッパやアメリカ合衆国では、広告表記のない宣伝行為は『消費者に対する不公正な欺瞞に当たる行為』として、明確に法律で禁止されています。
今回は、『ステルス・マーケティング』の裏側について紹介します。
ステルス・マーケティングとは
ステルス・マーケティングとは、消費者に広告と明記せずに隠して、ウソの好評価や口コミなどを紹介することで、消費者をだます宣伝手法です。
ヨーロッパやアメリカ合衆国では、広告表記のない宣伝行為は『消費者に対する不公正な欺瞞に当たる行為』として、明確に法律で禁止されています。
しかし、日本ではグレーゾーンなので、炎上するだけで済みます。
2001年のソニーピクチャーズ捏造事件
2001年には、アメリカのソニーピクチャーズによる捏造事件がありました。
デビット・マニングという架空の映画評論家を創り出し、自社の映画を大絶賛する論評をメディアに垂れ流しました。
実在しないマニング氏は、コンピューターで合成した音声でラジオ番組に出演していたので、組織ぐるみでステルス・マーケティングをおこなっていたのです。
2012年のペニーオークション詐欺事件
「ステマ」という言葉は、2012年に新語流行語大賞にノミネートされています。
ステルスマーケティングの存在が日本で知られたのは、ペニーオークション詐欺です。
実際には落札していない取引をブログにアップし、得をしたように振る舞い、消費者をウソの情報でだまし、見返りとして業者からたくさんの報酬をもらっていた事件です。
影響力のある芸能人のいうことを信じて、損をしたファンが大勢いたので社会問題になりました。
バンドワゴン効果
なぜ消費者は、インフルエンサーの意見を信じてしまうのか?というと、バンドワゴン効果が発生しているからです。
バンドワゴン効果とは、ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果のことです。
たとえば、50万部突破のベストセラー!と書いてある書籍をみて、なんとなく売れてそうだからいいものなんだな。買ってみるか♪となることです。
「バンドワゴン」とは行列先頭に居る楽隊車のことで、「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗るという意味になります。
あの有名人がやっているのだから正しい!間違いない、いいものなんだ!っとだまされてしまうのです。
ステルスマーケティングの問題点
ステルスマーケティングは、モラルの観点から、しばしば消費者団体などから非難を受けています。
「やらせ」が発覚すれば、企業は消費者からの信用を無くすからです。
ステルスマーケティングは、自身の身元や宣伝が目的であることを隠して行われることにより、消費者をだます面や消費者に不利益をもたらす面を持つため、国家によっては法律により規制されているのです。
ステマという言葉は、イメージがわるくなっているので、「ネイティブ・アド」や「ペイド・パブリシティ」などと名前を変えて今も使用されています。
新店の行列を演出するサクラや、デビュー前のアイドルや声優に対して熱狂的なファンとして雇ったサクラなど、世の中には、ステルス・マーケティングだらけなので注意しましょう。
最後に
今回は、『ステルス・マーケティング』の裏側について紹介しました。
ステルス・マーケティングとは、消費者に広告と明記せずに隠して、ウソの好評価や口コミなどを紹介することで、消費者をだます宣伝手法です。
ヨーロッパやアメリカ合衆国では、広告表記のない宣伝行為は『消費者に対する不公正な欺瞞に当たる行為』として、明確に法律で禁止されています。
ステルスマーケティングは、「やらせ」なので事件が発覚すれば、企業は消費者からの信用を無くしてしまいます。
世の中には、サクラや口コミなど、操作された情報だらけです。
流行っているから、みんながやっているから、には注意しましょう。