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夫が子育てに当事者意識を持てない心理


夫は子育てに当事者意識持っているか


イクメンという言葉に代表されるように、男性の子育て参加に対する意識は高まっています。

とはいえ、日本においては、まだまだ、子育ての責任の比重は妻のほうが大きいケースが多いように思います。

僕自身、世の中の男性に比べて、育児参加しているつもりではあります。

ただ、子どもが何か、学校に行きたがらないなどがの問題が起こった際、自分の関わり方が良くなかったんだという妻に対して、このような言葉を投げかけていました。

「そんなに自分を責めるなよ。母親として、君なりに子育てがんばってきたじゃないか」

もちろん、悩む妻の気持ちを軽くしようと思って口にした言葉です。

ただ、今考えてみると、妻に子育ての責任があるという前提での言葉だなと感じます。

僕に限らず、世の中の男性が、妻に子育ての責任を無意識のうちにゆだねてしまう理由として「母性神話」があります。

母性神話とは


母性神話とは

「女性には母性本能が備わっているのだから、母親になった女性が子育てに献身するのは当然である」

とか

「女性には母性本能が備わっているのだから、子どもを産めば自然に愛情が湧いてきて、愛情深く子どもを育てることができる」

といった考え方です。

今では、さまざまな研究によって、根拠がないことがわかっています。

すなわち、以下のようなことです。

●母性は本能的に発揮されるものではなく、子育てにかかわっていく過程で
徐々に開発されていくもの。

●母性は母親だけのものではない。母親にも、父親にも、あるいは他の養育者にも、母性は潜在的に備わっており、子育てにかかわっていく度合いに応じて、開発されていく。

●子どもに母性を提供する役割は、誰が担当してもよい。

根拠がないとわかってはいながら、未だに、母性神話が強く根付いており、女性だけでなく、男性にも信じられているように思います。

結果、悪気がなく、夫は、妻に対して、子育ての責任を負わせるような言動や行動に現れるということがあります。

その言動が、子育てに対して不安や負担を感じる、妻を落胆させたり、いらだたせたりして、夫婦間のトラブルの要因の一つになっていると思います。

女性が一方的な子育ての負担や不安から解放されるためには、男性の積極的な育児参加が必要です。

ただ、どんなに育児参加しても、夫婦ともに、「母親でなければ、子育てはうまくいかない」と思っていては、どこかで妻に遠慮したり、子育ての当事者意識を持ちきれないと思っています。

「母性神話」は、根拠がない「虚偽の物語である」ということを多くの方に知ってもらいたいです。

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