映画「Grâce à Dieu」(フランス、ベルギー)
Samedi 23 février 2019
フランソワ・オゾン監督最新作。
幼少期に神父から性的虐待を受けた男性たちの苦悩と闘いを描いたこの作品は実話が基になっていて、被害者の名前は仮名だそうですが、神父や教会関係者たちはなんと実名で描かれています。
「強者(神父)が弱者(少年)を自分の権力を利用して意のままにする」。
こういった「暴力」は、様々なかたちで私達の日常にもあふれているとおもいます。
学校や職場、そして家庭内でも。。。
残念ながら。
他人事ではなく、誰の身にも起こりうること。
自分が被害者にも加害者にもなりうること。
そういうことを考えながら観ていました。
オゾン監督の作品はいつも全く違う雰囲気で驚かされますが、今回はさらに新たな境地に達していて「すごい」の一言。
「Grâce à Dieu(神のおかげで)」というタイトルも絶妙。
観ごたえのある本当に素晴らしい作品です。
ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞作。
それでは楽しい日曜日を!
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