仏教信者、仏教思考、デザイナー。「人間をやめる生き方」を目指し邁進中。デザイナーであり…

仏教信者、仏教思考、デザイナー。「人間をやめる生き方」を目指し邁進中。デザイナーでありながら創造することをやめたいので、いずれデザイナーも辞めたい。(生活があるのでまだ辞めれない)

記事一覧

共同体と「無我」 

仏教の「無我」の考え方を、共同体と実存の関係からまとめてみたいと思います。「人間をやめる」うえで、無我は非常に重要な考え方だと思います。字面的にも、「無我(我が…

智
2年前
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「創造」苦からの解放

人は、安息の状態を本能的に維持しようとします。それはホメオスタシス(恒常性)です。人間の行動の基本原理は「この生命を可能な限り長く、良い状態で維持する」という欲…

智
2年前
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「創造」と仏教的思考

稀代の大天才である仏陀釈迦は、縁起…無明(無知)が因、縁となって業(行為)が生まれ、その業が世間を作っていると説きます。これは、ひとつ前の記事に書いた「人間の欲…

智
2年前
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「創造」と人間

NOSIGNER 太刀川英輔さんの「進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」(海士の風)」を読みました。非常に面白い本でした。 私はこの本に「仏教」を非常に感…

智
2年前
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釈迦「人間をやめなさい」

いえいえ、もちろんどこの仏教経典をみても仏陀釈迦が「人間をやめろ」といったなんて記されていませんが、私にはこう言っているように聞こえるのです。※あくまで主観です…

智
2年前
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苦しいのなら人間をやめる

「人間をやめる」 この言葉からは、ネガティブな印象を受ける方がほとんどかと思います。しかしこの言葉の意図するところは、決して「ぶっ飛んで生きろ」とか、「社会的倫…

智
2年前
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共同体と「無我」 

共同体と「無我」 

仏教の「無我」の考え方を、共同体と実存の関係からまとめてみたいと思います。「人間をやめる」うえで、無我は非常に重要な考え方だと思います。字面的にも、「無我(我が無い)」と「人間をやめる」は、同じ方向を向いている感覚があります。

では本題に入りますが、そもそも共同体とは何でしょうか。

共同体の意味をwikipediaから拝借すると、「同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深

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「創造」苦からの解放

「創造」苦からの解放

人は、安息の状態を本能的に維持しようとします。それはホメオスタシス(恒常性)です。人間の行動の基本原理は「この生命を可能な限り長く、良い状態で維持する」という欲望に条件づけられてるように思います。

その根源的欲望から、人はさまざまなものを創造してきました。

暖や灯りを得るための「火(熱源)」、狩猟のための「武器」、助け合うための「共同体(人間関係)」、移動のための「乗り物」…人類の歴史を遡れば

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「創造」と仏教的思考

「創造」と仏教的思考

稀代の大天才である仏陀釈迦は、縁起…無明(無知)が因、縁となって業(行為)が生まれ、その業が世間を作っていると説きます。これは、ひとつ前の記事に書いた「人間の欲」から「創造」が生まれ、この社会(世間)を作っているということと構造を同じくします。

人間を人間たらしめている「創造」を、仏教的解釈を加え敷衍すると「因縁を生む行為(縁起性)」と捉えることができるのではないでしょうか。「因」とは原因要素、

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「創造」と人間

「創造」と人間

NOSIGNER 太刀川英輔さんの「進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」(海士の風)」を読みました。非常に面白い本でした。
私はこの本に「仏教」を非常に感じました。太刀川英輔さん自身が尊敬するデザイナーに空海を挙げていらっしゃったので、少なからず影響があるのでしょうか…

さてこの記事では、「創造性=人間らしさ」という式を検証していきたいと思います。「創造」というのは、人間らしさの

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釈迦「人間をやめなさい」

釈迦「人間をやめなさい」

いえいえ、もちろんどこの仏教経典をみても仏陀釈迦が「人間をやめろ」といったなんて記されていませんが、私にはこう言っているように聞こえるのです。※あくまで主観です。

私は「人間のやめかた」について記していきます。この考え方は、この現代においてこそ必要な考え方だと信じているからです。

この「人間のやめかた」は仏教思考から生まれたものなので、仏教について書くことが多くなります。「いまさら仏教?」と思

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苦しいのなら人間をやめる

苦しいのなら人間をやめる

「人間をやめる」

この言葉からは、ネガティブな印象を受ける方がほとんどかと思います。しかしこの言葉の意図するところは、決して「ぶっ飛んで生きろ」とか、「社会的倫理に逆らって生きろ」とか、「命を終わらせろ」などということではありません。自分の中の「人間らしさ」に気づき、冷静に観察して、止めるという意です。私は、この人間をやめる生き方が、次世代に求められる生き方であると真剣に考えています。

昨今、

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