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チーズ図鑑


チーズ図鑑

 日本語で読めるチーズの図鑑としては、二〇一一年の時点では、最高のものではないでしょうか。

 百種を軽く越えるチーズが載っています。しかも、すべて、カラー写真付きです。
 カラー写真は、チーズの表面と、断面図と、両方が載っているのも、いいですね(^o^)

 こんなに良い図鑑ですのに、ちょっとだけ、減点したい部分があります。紹介されているチーズが、フランスのものに偏っているのです。
 おおむね、80%が、フランスのチーズですね。残りが、ヨーロッパ各国と、日本のチーズです。

 本書の題名が、「フランスのチーズ図鑑」でしたら、文句なしに、五つ星評価でした。

 とはいえ、チーズがお好きならば、本書を入手して、決して損はありません!

 ワインが好きな方にも、お勧めですね。ワインにチーズは合いますからね。
 どのチーズと、どのワインとが合いそうか、想像をめぐらせながら読むと、よだれが出ます。

 チーズやワインに限らず、ヨーロッパの食文化に興味がある方にも、お勧めします。
 ヨーロッパの食文化から、チーズを切り離すことはできないからです。チーズを知らずして、ヨーロッパの食文化を知ることはできません。

 難しいことを考えずとも、チーズの写真を見ているだけで、美味しそうで、幸せになれます(^^)
 「あのチーズも、このチーズも、みーんな食べたーい!」となります(笑)

 「人さまからチーズをもらったけれど、種類がわからない」とか、「ヨーロッパに行って、お土産にチーズを買いたい。どんなチーズがいいだろう?」といった場合にも、便利ですね。
 チーズに詳しくなくても、カラー写真や説明と見比べながら、お目当てのチーズを探すことができます。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

本書の見方

I フランス
 A
 アベイ・ド・シトー
 アベイ・ド・ラ・ジョワ・ノートル=ダム
 アベイ・デュ・モン・デ・カ
 など

 B
 バノン・ア・ラ・フイユ
  ポワヴル・ダーヌ
 バルカス
 など

 C
 カマンベール・ド・ノルマンディ
 カマンベール・アフィネ・オ・シードル・ア・ラ・メゾン
 クール・ド・カマンベール・オ・カルヴァドス
 など

 D
 ドリュ・ア・ラ・フイユ

 E
 エメンタル・グラン・クリュ
 エメンタル
 エポワス・ド・ブルゴーニュ
  ラミ・デュ・シャンベルタン

 F
 フルム・ダンベール
 フルム・ド・モンブリゾン
 フリノー
 など

 G
 ガブロン
 グラタロン・ダレッシュ

 L
 ラングル
 リヴァロ

 M
 マミロル
 マンステール
 モルビエ
 など

 N
 ナンテ
 ヌシャテル
  ボンダール

 O
 オリヴェ・サンドレ
 オリヴェ・オ・フォワン

 P
 パルース・デザラヴィ
 パヴェ・ドージュ
 パヴェ・デュ・プレシ(ル)
 など

 R
 ラクレット
 ルブロッション・ド・サヴォワ
 ロックフォール
 リゴット

 S
 サン=マルスラン
  ピッチュ(ル)
 サン=ネクテール
 など

 T
 タミエ
 トラップ(ヴェリターブル)
 トラップ・ド・ベルヴァル
 など

 V
 ヴァシュラン・ダボンダンス・フェルミエ
 ヴァシュラン・デュ・オー=ドゥー
 ヴィユ=ブーローニュ
 ピレネーの”牛”

II ヨーロッパ・日本
 ベルギー
 キプロス
 デンマーク
 フィンランド
 ドイツ
 イギリス
 ギリシャ
 イタリア
 オランダ
 ノルウェー
 ポルトガル
 スペイン
 スウェーデン
 スイス
 日本

コラム
 チーズの生産場所
 アルパージュとトランジュマンス
 カマンベールができるまで
 AOCチーズについて
 山羊チーズの生産
 フェルミエと山羊
 ミルクについて
 チーズの栄養
 買い方、保存、食べ方
 ヴァシュラン・デ・ボージュ
 切り方
 プロセス・チーズ
 モッツァレッラの手作り
 パルミジャーノ・レッジャーノのできるまで

フランス地勢地図
フランス行政区分図
あとがき
索引
参考文献



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