唄川音

小説家を目指して、小説を投稿しています。 執筆ジャンルは、西洋ファンタジー、児童文学、…

唄川音

小説家を目指して、小説を投稿しています。 執筆ジャンルは、西洋ファンタジー、児童文学、青春、恋愛です。 わからないことだらけですが、よろしくお願いします。 アイコンは自作です。無断使用・無断転載はお断りしています。

記事一覧

短編小説「白と青と星」 2,青と

「青瀬、おはよう」  朝の練習を終えた野球部員たちが教室に入ってくると、栞は真っ先に青瀬に向かっていった。まだ少し汗をかいている青瀬は、茶色い髪袋を見ると、首に…

唄川音
8日前
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短編小説「白と青と星」 1,白と

「白枝、今いいかな?」  夏休み二日前の昼休み。  白枝栞がひとりでサンドイッチを頬張っているところに、クラスメイトの青瀬柚太がやってきた。  いつも一緒に昼食を…

唄川音
3週間前
7

乗り過ごし鉄道に♡をありがとうございます!すごくうれしいです!

唄川音
1か月前

短編小説「乗り過ごし鉄道」

「次は新宿、新宿です」  風見奏は、平日の夕方の程よく込み合った電車に、一人で乗っていた。  心配性な母さんの方針によって、これまでの十二年間は、両親か友達が一緒…

唄川音
1か月前
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短編小説「変わらない君でいて」

ジューンブライドということで、結婚式を迎える姉を見送る妹のお話です。 こちらは、アルファポリスで更新した短編現代小説になります。 あらすじ 椛(もみじ)の一番の親…

唄川音
2か月前
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さっそくスキを1ついただけて、すごく嬉しいです。ありがとうございます!励みになります。

唄川音
3か月前
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短編小説【ローグの眼鏡】

 カクヨムに投稿した「めがね」を題材にした短編ファンタジー小説です。  楽しんでいただけたら嬉しいです。  ◆  魔法使いに眼鏡は必要ない。  高度な治癒魔法が誕…

唄川音
3か月前
7

明日くらいには、小説を投稿しようと思います。初の小説投稿で少し緊張。ですが何事も挑戦ですね!

唄川音
3か月前
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はじめまして

 唄川音(うたがわおと)といいます。  小説家を目指しています。  これまでは公募がメインでしたが、ここ数年で小説投稿サイトでの活動も始め、そちらに慣れてきたので…

唄川音
4か月前
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短編小説「白と青と星」 2,青と

短編小説「白と青と星」 2,青と

「青瀬、おはよう」
 朝の練習を終えた野球部員たちが教室に入ってくると、栞は真っ先に青瀬に向かっていった。まだ少し汗をかいている青瀬は、茶色い髪袋を見ると、首にかけたタオルで汗をぬぐいながら「えっ」と目を輝かせた。
「ひょっとして、昨日聞いた本?」
「そうそう。おじいが早く渡してあげてっていうから、持ってきたんだ。お代はある時で良いよ」
「ちょ、ちょっと待ってっ。今、たぶんある」
 青瀬は大きなス

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短編小説「白と青と星」 1,白と

短編小説「白と青と星」 1,白と

「白枝、今いいかな?」
 夏休み二日前の昼休み。
 白枝栞がひとりでサンドイッチを頬張っているところに、クラスメイトの青瀬柚太がやってきた。
 いつも一緒に昼食を食べる友人が夏風邪で休んでいるため、栞はひとりで中庭に来ていた。
 今の時期、木陰がほとんどなく、汗をかかずに過ごすのは不可能な中庭は不人気だ。しかし今日はひとりの栞にとっては、誰かに見られる心配のない好都合の場所だった。
「どうしたの、

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乗り過ごし鉄道に♡をありがとうございます!すごくうれしいです!

短編小説「乗り過ごし鉄道」

短編小説「乗り過ごし鉄道」

「次は新宿、新宿です」
 風見奏は、平日の夕方の程よく込み合った電車に、一人で乗っていた。
 心配性な母さんの方針によって、これまでの十二年間は、両親か友達が一緒でなければ電車に乗ったことがなかった。
 しかしこの春から奏は、電車で二十分はかかる中高一貫校の生徒だ。さすがの母さんも、一人での乗車を許可しなければならなくなった。
「大丈夫、大丈夫! もう十三歳だよ」
 親の心子知らずよろしく、奏は根

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短編小説「変わらない君でいて」

短編小説「変わらない君でいて」

ジューンブライドということで、結婚式を迎える姉を見送る妹のお話です。
こちらは、アルファポリスで更新した短編現代小説になります。

あらすじ
椛(もみじ)の一番の親友で、理解者である姉の椿が結婚する。絵本が好きな椛と、小説本が好きな椿。嬉しい時も、悲しい時も、姉妹を繋ぐのは、「本」だった。
結婚という旅立ちをする椿が、椛に贈る最後の本は……。



 読書が好きな両親の影響で、我が家は小説本と絵

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さっそくスキを1ついただけて、すごく嬉しいです。ありがとうございます!励みになります。

短編小説【ローグの眼鏡】

短編小説【ローグの眼鏡】

 カクヨムに投稿した「めがね」を題材にした短編ファンタジー小説です。
 楽しんでいただけたら嬉しいです。 



 魔法使いに眼鏡は必要ない。
 高度な治癒魔法が誕生したことで、視力が落ちても治すことができ、日が眩しくても日よけができるからだ。そのため、魔法界には眼鏡もサングラスも存在しなくなってしまった。
「でも眼鏡ってお洒落だよねえ」
 ローグはカフェのテラス席で頬杖をつきながら、歩いていく

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明日くらいには、小説を投稿しようと思います。初の小説投稿で少し緊張。ですが何事も挑戦ですね!

はじめまして

はじめまして

 唄川音(うたがわおと)といいます。
 小説家を目指しています。
 これまでは公募がメインでしたが、ここ数年で小説投稿サイトでの活動も始め、そちらに慣れてきたので、noteでの小説投稿も始めようと思い、思い立ったが吉日で登録しました。

 主な執筆ジャンルは、西洋ファンタジー、児童文学、青春、恋愛です。
 読んでいる方が、楽しい気持ちになったり、嫌なことを少しでも忘れられたりするような作品を書きた

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