唄川音

小説家を目指して、小説を投稿しています。 執筆ジャンルは、西洋ファンタジー、児童文学、…

唄川音

小説家を目指して、小説を投稿しています。 執筆ジャンルは、西洋ファンタジー、児童文学、青春、恋愛です。 わからないことだらけですが、よろしくお願いします。 アイコンは自作です。無断使用・無断転載はお断りしています。

最近の記事

短編小説「白と青と星」 2,青と

「青瀬、おはよう」  朝の練習を終えた野球部員たちが教室に入ってくると、栞は真っ先に青瀬に向かっていった。まだ少し汗をかいている青瀬は、茶色い髪袋を見ると、首にかけたタオルで汗をぬぐいながら「えっ」と目を輝かせた。 「ひょっとして、昨日聞いた本?」 「そうそう。おじいが早く渡してあげてっていうから、持ってきたんだ。お代はある時で良いよ」 「ちょ、ちょっと待ってっ。今、たぶんある」  青瀬は大きなスポーツバッグを床にドサッと下ろし、大きなチャックを開けて中をあさり始めた。 「今

    • 短編小説「白と青と星」 1,白と

      「白枝、今いいかな?」  夏休み二日前の昼休み。  白枝栞がひとりでサンドイッチを頬張っているところに、クラスメイトの青瀬柚太がやってきた。  いつも一緒に昼食を食べる友人が夏風邪で休んでいるため、栞はひとりで中庭に来ていた。  今の時期、木陰がほとんどなく、汗をかかずに過ごすのは不可能な中庭は不人気だ。しかし今日はひとりの栞にとっては、誰かに見られる心配のない好都合の場所だった。 「どうしたの、青瀬?」  モグモグと口を動かしながら尋ねると、青瀬は栞が座っているベンチの隣の

      • 乗り過ごし鉄道に♡をありがとうございます!すごくうれしいです!

        • 短編小説「乗り過ごし鉄道」

          「次は新宿、新宿です」  風見奏は、平日の夕方の程よく込み合った電車に、一人で乗っていた。  心配性な母さんの方針によって、これまでの十二年間は、両親か友達が一緒でなければ電車に乗ったことがなかった。  しかしこの春から奏は、電車で二十分はかかる中高一貫校の生徒だ。さすがの母さんも、一人での乗車を許可しなければならなくなった。 「大丈夫、大丈夫! もう十三歳だよ」  親の心子知らずよろしく、奏は根拠のない自信を見せつけて何度もそう言った。そして、入学式の翌日は、身も心も引き締

        短編小説「白と青と星」 2,青と

          短編小説「変わらない君でいて」

          ジューンブライドということで、結婚式を迎える姉を見送る妹のお話です。 こちらは、アルファポリスで更新した短編現代小説になります。 あらすじ 椛(もみじ)の一番の親友で、理解者である姉の椿が結婚する。絵本が好きな椛と、小説本が好きな椿。嬉しい時も、悲しい時も、姉妹を繋ぐのは、「本」だった。 結婚という旅立ちをする椿が、椛に贈る最後の本は……。 ✑  読書が好きな両親の影響で、我が家は小説本と絵本で溢れていた。  わたし・椛はどちらかと言えば、綺麗な絵と厳選された文字で構成

          短編小説「変わらない君でいて」

          さっそくスキを1ついただけて、すごく嬉しいです。ありがとうございます!励みになります。

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          短編小説【ローグの眼鏡】

           カクヨムに投稿した「めがね」を題材にした短編ファンタジー小説です。  楽しんでいただけたら嬉しいです。  ◆  魔法使いに眼鏡は必要ない。  高度な治癒魔法が誕生したことで、視力が落ちても治すことができ、日が眩しくても日よけができるからだ。そのため、魔法界には眼鏡もサングラスも存在しなくなってしまった。 「でも眼鏡ってお洒落だよねえ」  ローグはカフェのテラス席で頬杖をつきながら、歩いていく人間たちのうち、眼鏡をかけている人々を恍惚の表情で眺めた。  キラリと光る銀縁・

          短編小説【ローグの眼鏡】

          明日くらいには、小説を投稿しようと思います。初の小説投稿で少し緊張。ですが何事も挑戦ですね!

          明日くらいには、小説を投稿しようと思います。初の小説投稿で少し緊張。ですが何事も挑戦ですね!

          はじめまして

           唄川音(うたがわおと)といいます。  小説家を目指しています。  これまでは公募がメインでしたが、ここ数年で小説投稿サイトでの活動も始め、そちらに慣れてきたので、noteでの小説投稿も始めようと思い、思い立ったが吉日で登録しました。  主な執筆ジャンルは、西洋ファンタジー、児童文学、青春、恋愛です。  読んでいる方が、楽しい気持ちになったり、嫌なことを少しでも忘れられたりするような作品を書きたいと思っています。  一人でも多くの方に楽しんでいただけるように励みます。  

          はじめまして