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おしごとマガジン

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ことばのことや、言語聴覚士についてまとめたマガジンです。
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2022年7月の記事一覧

他言語を学ぶなら文化も理解しよう

他言語を学ぶなら文化も理解しよう

本日も言語と文化シリーズ。

第一回🔽

第二回🔽

今回は日本語と中国語の違いについてをまとめていきます。

日本語の特徴
否定表現が多い

敬語が複雑

曖昧な表現が多い

客観的な表現が多い

日本人の特徴として、集団全体や他人との衝突を防ぐため、人との関わり合いの中で出来る限り葛藤を避けようとする。

その結果、明瞭かつ断定的な言い方をしないような言語構造が確立された。

中国語の特徴

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日本語の敬語はなぜややこしい?

日本語の敬語はなぜややこしい?

昨日から始めた【ことばと文化】シリーズ。

第一回はこちら🔽

今日は、敬語と文化に触れていく。

日本語には、敬語が複雑という特徴がある。

学生時代、国語の授業で尊敬語・謙譲語・美化語・丁重語・丁寧語と聞いた時に頭痛がした人も多いのでは。

この種類の多さがまさにそのまま複雑さを表している。

敬語を使うことによって、人間関係を表現することや、身分や役割、立場などの上下関係を明らかにできる。

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日本人は超マイナス思考文化だった

日本人は超マイナス思考文化だった

最近、ことばと文化についてもっと理解を深めてみようと調べていて、面白い文献を見つけた。

そもそも、文化というのは人から作られたもので、社会において後天的に学ぶものとされている。

音楽・料理・絵画・哲学・文学・ファッション・法律なども人が作ったものなので文化。

中でも、言語は文化が凝縮されていると言われている。

コミュニケーションの中で使われる言語を考察することで、その言語を話す人の文化的背

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言葉選びはなぜ難しいのか

言葉選びはなぜ難しいのか

昔から耳にタコができるほど言われていたことがある。

それは

口は禍の元

たしかに、一理ある。

ネットを通じて誰もが言葉を発信できる今、炎上なんていう言葉が生まれた。

言論の自由なんて言われてはいるけれど、影響力がある人ほど世間の目は厳しくなる。

「言っていいことと悪いことがある」
「あの言い方はよくない」
「なんであんなこと言ったんだ」

簡単に発信できてしまうからこそ、その言葉に対し

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大学病院の実習がめっちゃこわかった

大学病院の実習がめっちゃこわかった

3日間にわたって、実習の話を書いてきました。

1日目🔽

2日目🔽

最終日の今日は、1番おそろしかった大学病院の実習について振り返りたいと思います。

職人気質なバイザー
当時、臨床10年目くらい男の先生がバイザーになりました。

そして、そのバイザーの指導方針は

"習うより慣れろ"

今でも忘れもしない、実習初日。

手術前の患者さんのところに行くよ〜と言われて、一緒にカルテを確認した

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長期実習が1番きつかった話

長期実習が1番きつかった話

昨日は専門学校3年次に2週間行った短期実習の話を振り返ってみました。

本日は4年次に行った1期目の長期実習について思い出してみます。

考えてみると、この実習が1番きつかったですね…

なにがしんどかったかまとめていきます。

眠気との戦い
臨床10年目のバイザーで、言語聴覚士は一人という慢性期の病院でした。

ここできついと感じたのは眠気とレポート。

お忙しい中で実習を受け入れて指導してくだ

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短期実習の思い出

短期実習の思い出

言語聴覚士になるためには、実習という関門があります。

私が学生だった頃、あそこの実習はきついから絶対に行きたくない!と有名な病院がありました。

今ちょうど実習の時期だったなぁとふと思ったので、今回は自分の実習がらどうだったのか振り返ってみようと思いました。

私の母校は、言語聴覚士の4年制の専門学校です。

3年時に短期実習、4年時に長期実習を1期と2期それぞれ別の病院に行きました。

短期実

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