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大学病院の実習がめっちゃこわかった

3日間にわたって、実習の話を書いてきました。

1日目🔽


2日目🔽


最終日の今日は、1番おそろしかった大学病院の実習について振り返りたいと思います。


職人気質なバイザー


当時、臨床10年目くらい男の先生がバイザーになりました。


そして、そのバイザーの指導方針は

"習うより慣れろ"

今でも忘れもしない、実習初日。

手術前の患者さんのところに行くよ〜と言われて、一緒にカルテを確認したと思ったら、病室に行ってすぐこう聞かれました。

「さぁ〜何をする?」

完全に硬直。
かろうじてワカリマセン…と答えると、

「はい中止〜!」

と言われて頭が真っ白になりました。

その後、すぐに冗談冗談と言ってくれましたが、本当に心臓が止まる思いでしたね。

最終日にこの初日よりもできることが増えていたら合格と言われました。

今でもあの時のことを思い出すだけで血の気がひきます。


ちなみに、4週間後の最終日にも同じような質問をされたものの、スムーズに初回評価ができるようになっていました。

説明はめちゃくちゃわかりやすいし、出される課題は無駄が一切ない、とても頭の良い先生だったなと思います。


患者さんがこわかった



大学病院では、毎日大量のリハビリオーダーが出ます。

毎回新しい患者さんに変わるため、名前を覚えるのも大変でしたし、広い院内を着いて周るのも必死でした。

大学病院は重症や難病の方が多く、当時は病院を離れてもモニターの音が耳に残っているほど。



そして、なんと。

肺を摘出手術をしたあとで、まだ胸に穴が空いたままになっている患者さんを担当することになったのです。

学校では主に脳梗塞や脳出血の患者さんについて習っていたので衝撃でした。

さらに、胸に穴が空いたままってなに!?みたいな。
創部の洗浄(空いている穴に生理食塩水をかけて洗う)を見させてもらった時は、こっちが倒れそうになりました。

患者さんの方も、全身状態がまだ不安定で血圧が下がったり、熱が出たりしていたので、急変するんじゃないかと怖くて仕方なかったですね。


大切なことを教わった


バイザーからは、

「患者さんのためにと必死で考えたことは全部自分の身になるよ」

と教わりました。

正直私は、レポートはきついし、患者さんのところに行くのもこわいし、実習いやだなぁということばかり考えてました。

しかし、この言葉を聞いて私は自分のためにしか勉強していないと気づきました。


学校は確かに自分が言語聴覚士になるために通っています。

でも、今後臨床に出たときにこんな気持ちでいていいはずがないと思いました。

私が学校で習っている勉強や今の実習は、患者さんのためにしているのだとやっと実感したのです。

お恥ずかしながら、学校の机の上でしている勉強ではまったく気づけませんでした。

それからの実習で出される課題も、これはすべて未来に出会う患者さんのためだと思うように心がけるようになったのです。


これは、卒業して違う病院に就職してからも常に心に置いていました。


今でも仕事がきついと思った時は、一呼吸おいてこの言葉を思い出し、初心にかえるようにしています。


これで実習のお話は終わりです!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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