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手放したものたち

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無意識に握りしめていたものに気づき、不要なら手放してきました。そんな気づきと解放のエッセイ
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子どもから教わる「固定概念」からの解放

子どもから教わる「固定概念」からの解放

幼稚園に向かう車中で、息子が言った。

最近は、助手席に座るのをすごく楽しみにして、今日も乗れたことを喜んでいた。

その感情を伝えてくれて、私も幸せな気持ちになる。

つい数か月前の私だったら、片道5分のために車で行くなんて面倒だし、ガソリン代がもったいないと思っていた。

けれど、実家の宇都宮だったら、電動自転車に乗っている人の方が少数派。圧倒的に車で移動している人が多いから、それを当てはめれ

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息子が受ける音楽のレッスンをきっかけに手放した、母としての責任感

息子が受ける音楽のレッスンをきっかけに手放した、母としての責任感

今日は年に数回ある、音楽のレッスンの参観日。遅れて教室に入ると、それぞれのクラスで子どもたち2人とも音に耳を傾けながら、鉄琴を奏でていた。

娘は先生のピアノに合わせて、鉄琴をみんなで弾いていた。途中、1人ずつ弾くときも、楽譜を見ながら丁寧に奏でる。

娘の性格が現れているなと、ビデオ撮影しながら、にまにましてしまった。
25分間見てから、今度は息子のクラスへ移動。

外で遊んでいるのかと中を覗い

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負けず嫌いな自分からの解放

負けず嫌いな自分からの解放

私の学生時代を一言で表すと、とにかく負けず嫌いであった。

「優しい」「大人っぽい」といわれることが多かった小学生時代。本心では、勉強で他の人に負けたくないという気持ちがものすごく強かった。

「今日は見たいテレビがあるから帰るね!」

いつもだったら、放課後の校庭で日が暮れるまで遊んでいたのに、テスト前になると遊びに加わらずに勉強にひた走った。テレビを見るとウソまでついて。

とくに高学年になる

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小学校受験を手放し。過去の自分からの解放

小学校受験を手放し。過去の自分からの解放

最近、積極的にメ◯カリに出してる物は、小学校受験に関する教材。

娘を小学校受験させようかと思い、買い込んだ物品です。

受験に関する本や知育玩具、絵本。
それらをどんどん手放しています。

きっかけは、娘に小学校について聞いたことに始まります。

「小学校はどこに行きたい?近くの小学校か、面白い勉強ができるところもあるよ。」

すると、娘は言いました。
「近い小学校がいい!」

なんだか拍子抜け

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「元公務員」の肩書きを手放す。第2の人生を本気で走る覚悟

「元公務員」の肩書きを手放す。第2の人生を本気で走る覚悟

クリスマスイヴにこんな投稿をしました。

ずっと私の頭文字にしていた「元公務員」
これを外して、ただのライターとして、第2の人生を生きることを決めました。

公務員時代の私は、常に人の目を気にしていていました。
住民の方、同僚、上司……。

そこでは自分のカラーを出すよりも、波風が立たないように調整することに重きを置いてきました。

自分の心がフラットでいるために、周りの人たちが少しでも働きやすい

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母のダウンから気づいた、理想の母親像の手放し

母のダウンから気づいた、理想の母親像の手放し

娘から始まった胃腸炎。

その後、実家に帰省してから、息子→夫→私→弟→姉とループが続いたところで、ついに母に移ってしまった。

いつものごとく、母の部屋で執筆していたら、

「ひろこ、ご飯の準備を交換して!
お母さん、気持ちが悪くてできない!」

と、母が足早に部屋へと入ってきて、言いました。

「えっ?!」

驚いて、大慌てでパソコンを片付け。
だって、母はいつだって元気だったから。

母がほ

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「川の流れのように」を歌ってた40代の父を、40代の私が許そうと思う

「川の流れのように」を歌ってた40代の父を、40代の私が許そうと思う

私はYouTubeで、ピアノの弾き語りを見るのが好きだ。

駅や商業施設に設置されているピアノに、凄腕の方が来て演奏する動画。
見るとなんとも感動してしまう。

きっと音楽の素養がないから、余計に憧れるのだろう。そして、ピアノの音色が心を揺さぶるので、たまに聞きたくなるのだ。

今日も、オススメにあったピアノの動画が目に入り、再生した。

それは埼玉県所沢駅に設置されているピアノにて、美空ひばりさ

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「母だから」のブロックを外す

「母だから」のブロックを外す

昨日は、ライターの佐藤友美さん、通称さとゆみさんの新刊講演会に参加した。

『本を出したい』という著書であり、著者になりたい人、ブックライター向けの新刊を題材にしたものだ。
実際に複数冊の自著を執筆した経験があり、ブックライターとしても活動していらっしゃるので、説得力のある本である。

実用的であり、さとゆみさんのエピソードがふんだんに込められていて、とても内容の濃い本なので、オススメ。

そして

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「嫁だから」のブロックを外す

「嫁だから」のブロックを外す

私は自分で言うのもおこがましいですが、気を遣いすぎるところがあります。

夫の家族や親族には特に。

夫の妻だから…というブロックがかかってしまった裏には、「良い嫁」に見られたいと思う願望があるんだと思います。

評価を外側に委ねているんですよね。

ことさら、その感情が発動するのが義父母さんの故郷へ義理の家族と行くとき。年に1回とはいえ、同じ場所で寝起きしなければならないので、思った以上に緊張感

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