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多分、僕は疲弊している。その自覚はあるけれど、今は立ち止まれない。自分の限界が患者の予後規定因子であってはならない。歯を食いしばって切り抜けることが間違っていることは百も承知だが、それでしか救えない事もある。
全力を費やさない理由など無いだろうに
僕は幸運な生き物だ。
口惜しいが生まれた環境は恵まれていた。毎日生きると言う事自体の苦労は味わった事がない。のうのうとドラ息子らしく生きて来て、その延長線上にしか今は無い。ハングリーに生きているつもりだが、言わば、イミテーションワイルドだ。
とある人から、そこまで臨床に打ち込めるのは何故かと問われた。僕のスタンスとしては、逆に、どうして打ち込めないのが普通なのか、と言う形なので、若干答えに窮し
僕は何処に向かうのだろう
人生において大きな不安はない。どうしたってなるようにしかならない。だから、漠然とした不安を感じるだけ無駄だ。ただ、抗えない宿命と言うのがあるなら、それくらいは知っておきたいと思う。
救急と言う道を選び、タナボタ的にサブスペシャリティとなる手技を身につけ、今は一番習熟度を高める時期と思う。平たく言えば、毎日やる事もあり、楽しい。自分自身ができることが増えた実感も多い。じゃあ、それで良いのか、それだ