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僕は何処に向かうのだろう

人生において大きな不安はない。どうしたってなるようにしかならない。だから、漠然とした不安を感じるだけ無駄だ。ただ、抗えない宿命と言うのがあるなら、それくらいは知っておきたいと思う。

救急と言う道を選び、タナボタ的にサブスペシャリティとなる手技を身につけ、今は一番習熟度を高める時期と思う。平たく言えば、毎日やる事もあり、楽しい。自分自身ができることが増えた実感も多い。じゃあ、それで良いのか、それだけで良いのか。

僕は元々サブスペが嫌いだ。みんな救急に戻って来なくなってしまう。救急の事を理解できる各科の医者が増える、と言うのも悪くはないけど、やっぱり自分自身は、救急医である事を前提としたい。

そうなるとサブスペは何処まで極められるのだろうか。そして、その技術は維持できるのだろうか。あまり良い答えを導けそうにはない。人は必ず使わなければ忘れていくものだから、必ず衰えはくる。

ここのところ感じていた事は、自分が望もうと望むまいと、本当にやるべき事はやるべき者の前に舞い戻ってくるんじゃないか、と言うこと。僕がいかに拒もうとしても、それはエクスキューズにしかならない。

何処に向かうべきなのか、何処に向かっているのか、その2つが正しく把握できたら、もう少し生き易いんじゃないかと思う。

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