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OKOPEOPLE - お香とわたしの物語

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OKOCROSSING が運営する、香りにまつわる「わたしの物語」を編み集めるプロジェクトです。https://oko-crossing.net/okolife
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#香り

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オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

こんにちは、お香の交差点OKOCROSSINGを運営している麻布 香雅堂代表の山田です。

お香をはじめとする和のかおりの専門店・香雅堂を手伝い始めておよそ10年が経ちました。思うところがあって初めてこのような文章を書くに至っています。みなさまにあまり馴染みのないと思われるお香業界の今をさまざまな観点で紹介しながら、お香の未来について考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

香木・香

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スキ!

香雅堂・山田悠介が切り撮る、香りの手触り

毎月オリジナルのお香を10本お届けするサービス「OKOLIFE」。そんなOKOLIFEの連載企画「フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り」では、さまざまな分野のクリエイターに、毎月のお香からインスパイアされた写真を自由に撮影していただいています。

今月の撮影は麻布 香雅堂の代表である山田悠介が、フォトグラファーではぜんぜんないのですがトライしてみました。1月のOKOLIFE「歳寒三友」の写真と

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うれしいです!

よしだ造佛所・吉田沙織が切り撮る、香りの手触り

毎月オリジナルのお香を10本お届けするサービス「OKOLIFE」。そんなOKOLIFEの連載企画「フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り」では、さまざまな分野のクリエイターに、毎月のお香からインスパイアされた写真を自由に撮影していただいています。

今月の撮影に参加してくださったのは、よしだ造佛所・吉田沙織さんです。仏像・神像の制作や修理をおこなう造佛所の作業場で、12月のOKOLIFE「福禄寿

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うれしいです!

香が灰に変わる静けさの中で --In this tranquility of the incense turning into ashes--

#1
詩を読むのが好きだ ー さまざまな事柄が細かく解説された様な長い文章や物語を読むよりも、言葉一つ一つを噛み締めながら読む詩という形式が好きだ。

I like reading poetry - where I can read each word by word, rather than a long sentence or story explaining various things i

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うれしいです!

フォトグラファー・タカハシアキラ(Picser)が切り撮る、香りの手触り

あっという間に秋が深まり、肌寒くなってきました。雨が降ったり、晴れ間が見えたり、この季節らしい気まぐれな天気も多いですね。

フォトグラファーの方に毎月のテーマのお香からインスパイアされた写真を自由に撮影していただくOKOLIFEの企画「フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り」。

今月の撮影に参加してくださったのは、フォトグラファー・タカハシアキラさん。冬の入口も垣間見える晩秋の冷たさを、11

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フォトグラファー・池田さおりが切り撮る、香りの手触り

いくつかの台風が残暑をすっかりさらっていき、澄んだ秋空が清々しい日々になりました。夕暮れ時の帰り道に、どこからか香る、小さく甘い、静かな香りに包まれます。この香りの居所が夕闇の中で定かではないけれど、毎年この季節の香りといえば、金木犀。

春の芽吹きと弛緩、夏の激しさと熱、その後に来る秋はこころとからだが静かな湖面の様に落ち着く季節です。今年も、もうすっかり秋ですね。

さて、フォトグラファーの方

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うれしいです!

作家・飯野美穂が切り撮る、香りの手触り

暑い夏がやっと過ぎ去り、秋風が心地よい季節になりました。あいかわらずマスク生活が続きますが、公園や身近な自然を散歩すると、いつもと変りなく、草花や風、動物たちのいる自然の中で、移り変わる季節に時の流れのあるのを感じます。

季節を五感で感じるように、時のながれの儚さと美しさをただ感じることのゆたかさを味わうこと。それは、お香を焚いて過ごす時間に近いのではないでしょうか。

香雅堂のOKOLIFEで

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うれしいです!

お香屋さんで働くことになりました、まずは体験香席に参加してみた!

こんにちは! 先日より香雅堂で働き始めました、新入社員のおおのです。少し自己紹介をさせていただくと、香雅堂入社前は、アパレルやコーヒー関連の仕事を主にしてきました。その中で、コスメや海外のオーガニック素材から出来たインセンスやサシェ、またはコーヒーや紅茶、ハーブの香りに関わる機会が多くありました。

香りや匂いの違いで気分も印象も変わりますし、また、食べ物も香り次第で味わい深くなりますよね。それら

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香りや匂いのすがたを感じる記事5本:OKOPEOPLE全86本の記事からセレクト

お香や和の香りの専門店に入社して3日目。今日もいい香りに包まれております、広報担当の新入社員・おおのです。お店で呼吸して、身体に入ってくる空気がほのかなよき香りでとても幸せです。

しかしながら、まだまだ香りの世界に無知すぎて、新米広報担当者として何をしたらいいのやら右も左も分からず……なにから勉強しようかと迷います。

香木やお香の香りにうっとりしたり、ほっと癒されますが、そもそも香りや匂いは、

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桜が咲いても、春の香りを感じない。

春が来て、桜が咲きました。暖かくなり、日が長くなりました。でも、まだ春の兆しを感じません。

あたりを見渡すと、みんなマスクをしています。僕もマスクをしています。そうです。僕たちは、香りを失ったのです。

僕は昔、春があまり好きではありませんでした。雑木林などから漂うあの独特な匂いに耐えられなかったからです。小学生のころ、学校に通うまでの間、あの匂いに出会うと小さな手で鼻を押さえ息を止め、小走りで

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ありがとうございます😊

春のめざめ、甘やかな記憶たち

編集部より:今春、作家ヴァージニア・ウルフへの愛情に溢れたファンブック『かわいいウルフ』が出版された。編著者である小澤みゆきさんに、ウルフと香りにまつわるエッセイを寄稿いただいた。新しい季節に、甘い青春の香りが蘇る。

この春、『かわいいウルフ』という編著を出版した。もともとは同人誌として作った本の商業書籍版だ。20世紀イギリスの作家ヴァージニア・ウルフという人を特集した本で、様々な面からウルフの

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「泥の香」 ~ 蟲たちの春

週末に買った鉢の植替えをしていたら、部屋がヒヤシンスの花と土の匂いで春一杯になった。

年明け以来、フリージアや水仙、ミモザ、菜の花と“黄色”にばかり目が行っていたが、徐々にピンクやラヴェンダーの花に惹かれてゆくのは季節が進んだ証拠。イエローに始まり、梅~桃~桜と”ピンクの饗宴”へと展開するのが春の階(きざはし)なのだろう。こうして私の部屋の彩りもレンギョウの黄色からヒヤシンスの春色に変ってゆく。

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1,500年の和の香りの歴史をいろどる至高の香木「伽羅」を聞く──スティックタイプの「伽羅のお香」をつくりました

こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。

前回に引き続き、香雅堂の店頭で寄せられる声にお答えするnoteを書いてみようと思います! 今回は「スティックタイプの伽羅(きゃら)のお香はありますか?」というご質問についてです。

結論から言ってしまうと、「ありませんでしたが

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絶滅危惧種としての香道具~香道具ファンドNo.5「空女作の聞香炉」~

香道の神髄と言えるものが存在するとすれば、それは流派の御家元・御宗家の中にのみ在って、余人がその境地に至ることは、長い道のりを辿ってもなお困難を極めるものと想像します。
一方で、存じ上げる限りにおいては、志野流香道ご当代御家元も御家流香道先々代御宗家も同様に「香道は聞香(香木の香気を深く味わうこと)が出発点であり、到達点でもある」というような意味合いの解説をなされたと記憶しています。
香を聞くとい

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“香木としての白檀の香り”を気軽に楽しむには?──天の海シリーズ「星の林」

こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。

先日店頭でお客様から「白檀のお線香の香りと、日用品にある“白檀の香り”は印象が異なりますね」という言葉をいただきました。ときどき聞いてくださる方がいるので、今日はこの言葉を踏まえて香雅堂のお線香を紹介したいと思います。

いろ

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