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言葉の光ページ

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皆様の執筆された心に留めたいnote記事を集めさせて頂いております。 素晴らしい作品に感謝です。
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#多様性を考える

女体になりたいわけではないけれど。

女体になりたいわけではないけれど。

そう、性転換したいわけではないけれど、もっと言うならば女性として生まれたかったわけではないけれど、私は女性という生き物に憧れる。

いつからかしら、この心にそれが宿ったのは。もう記憶にもないけれど、これが変なものと自己嫌悪することはありません。むしろ「個性」というありがたい言葉に助けられているのかもしれません。

私の身体は間違いなく男性でありながら、女性らしくなってみたいと昔から憧れが募るばかり

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「子どもの声は騒音ではない」と言い切ってしまっていいのだろうか。

「子どもの声は騒音ではない」と言い切ってしまっていいのだろうか。

今年4月、「こども家庭庁」発足。このことからもわかるように、近年、ようやく「国を挙げて子どもを大切にしよう」という気運が高まってきたように思います。これまでは「あまり票にならない」と後回しにされてきた感のある少子化対策に、ようやく政治家たちが重い腰を上げ始めたというところでしょうか。岸田総理も「異次元の少子化対策」とぶち上げ、子育て政策に力を入れていく姿勢を示しています。

さて、そうした一環とも

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「死を選ぶ生き方」は正しい生き方として良いか?~安楽死制度を議論する手引き01

「死を選ぶ生き方」は正しい生き方として良いか?~安楽死制度を議論する手引き01

論点:日本人として、「死を選ぶ生き方」は正しい生き方として良いか?

安楽死制度の議論をしていく中で、それぞれの言い分がかみ合わない理由のひとつに「個人レベルの話と社会レベルの話をごちゃごちゃにしている」パターンがある。
まずはこの点から整理していこう。

「私は私、あなたはあなた」の議論には実りがない

安楽死制度に反対する意見には様々な種類がある。その中で、この章では「これまでギリギリの状態で

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孤独との距離感

孤独との距離感

 古いCDを、ふと思い出し、かけてみた。
 クスコというドイツのユニットの、幻想的なインストゥルメンタルの楽曲とか、バッハの名曲集、エンヤなど。どれも20代~30代のころに聴いていたアルバムで、なかには20年以上前のものもある。
 当時は、孤独だった。

 ひさしぶりに耳から流れ込んでくるそれらの音は、単に懐かしいというだけでなく、当時の空気感のようなものをまとっていて、私の領域のしばらく触れてい

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