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物語

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物語です。
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#詩

月と星たちの屋根物語

月と星たちの屋根物語

屋根に星が転がった

コツン コロコロ パラパラ ピカリ 

それを見ていたお月さま

軒の下へと腕を広げて

コツン コロコロ パラパラ ピカリ

みんな包んで夜空の上へ

帰っていったよ 今さっき

月と星たちの屋根物語
#宇宙SF
#ショートショート
#詩
#ポエム

ショートショート:闇の迷宮と光のモヤ

私は元気のない君の心の中に足を踏み入れてみた。そこは真暗な迷宮の中。おどろおどろしい黒い者達がこちらの様子を伺っていた。心細く歩みを進めるが、不思議と真暗も黒い者達も悪さはしてこなかった。そうだ、ここは大切な君の心の中。この暗闇は不安や恐れの象徴なのかもしれない。もしかしたら、君が私のことを守ってくれているのかな。そんな気がした。それで、もしかしたらきっと先には泣いている君がいるのかな。助けに行く

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宇宙のはて #宇宙SF

「ここはどこですか?」
「宇宙のはて ですよ」
「なんにもないのですね?」
「ええ、宇宙のはて ですからね」
「この先に行くとどうなりますか?」
「この先に行くと、あなたが宇宙のはて になりますよ」
「私が宇宙のはて」
「ええ」
「いつかどこかにたどり着けるでしょうか?」
「いいえ、あなたが宇宙のはて になるのですから」
「……」
「もし必要なら引き返せば良いですよ、いつでも故郷に帰れますから」

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#宇宙SF 儚い欠片

儚い欠片私達は何処まで行くのだろうか。この宇宙船に乗って。星星はその生涯を永きに渡り己を燃やし尽くす。我々人間もその命を燃え尽きるまで生きる使命があるというのなら。何故、この宇宙に儚い命を。短すぎる時間を与えられたのだろうか。

星は次第に遠のいて行く。過去の思いも次第に遠のいて行くはずなのに。今でも鮮明に蘇る記憶の欠片に映る君の笑顔を。私は一生忘れないだろう。

この儚い時間の片隅に。永遠の宇宙

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星空お散歩(七夕、ショートショート)

星空お散歩(七夕、ショートショート)

星空お散歩(七夕、ショートショート)です。
よろしくお願いいたします。

星空お散歩

星空をお散歩いたしましょう?

夕闇のベールには半月様の灯って。立体的な雲々は赤や深い灰色がかった青色に染まります。

歩いてゆくと星のポツ。ポツリポツリとキラキラと。

何時しか夜に染まりゆき、夕陽の色は西の果てへ沈みゆきます。

真っ暗闇は怖いですか。大丈夫ですよ。今宵は半月様も星の世界へとエスコートしてく

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お星:ショートショート

お星がひとつありました。夜のお空にありました。
お口にポンと入れました。シュワッとしてパチパチしました。
気づくと夜空に浮かんでて。天の川のお舟に揺られていました。
貴女はだあれ? 私はお星。貴方が食べたお星ですよ。
ここはどこ? ここは夜空。夜という不思議な時間帯にだけあらわれる宇宙。
そして貴方も。え?
と。気がつくと。
お星がふたつありました。夜のお空にありました。

つくってみた+物語(C):キャンディポエム

つくってみた+物語(C):キャンディポエム

つくってみたシリーズです!

キャンディポエム



あらあ



おそく





ひらくと……

あおい そらへ あくび

はい、では次は。



ながき



あーす





ひらくと……

あなた が すき

家族にこの紙をみせたら、

コワーイ!

との感想。でした!

そこで、ハナウタナベさん曲を聴いてもらって、誤解をときました!

ありがとうございました!

では次

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ショートしょぉっと。:ショートショート(詩)

ふれると 崩れる ま白な おはなし、

ショートしょぉっと。

ま白な note ですね。

ここには 何でも あります。

平和の祈りを込めてもよし。

ほほ笑みの雰囲気を込めてもよし。

ふれると 崩れる

そういった お話 なのです

けれども

また つくれば よい と思います よ。

お話の世界は 広いですから…… ね。

ショートしょぉっと。

(おわり)

灯の闇に

#宇宙SF

宇宙、星、銀河。の言葉を使わないで、宇宙を表現してみました。

灯の闇に窓を開けると 闇の広がり

すぅと冷たい空気の 流れ込む

闇をじぃと 見つめていると

静かな光の 針の先でつついたような 灯の

そっと浮かんでいるのに 気がついた

その小さなやさしい灯に うっとり眺めていると

小さな光は実は沢山あったらしく

だんだんと輝きを放ちだし

しばらくすると 闇は美しい灯で満

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