世界がコミュニズム（共産主義）に再注目。日本共産党の目指す共産主義とどう違う！？
世界経済フォーラムでは資本主義の『グレート・リセット』を重要視しており、2030年には何も所有せず、プライバシーもない世界を予測しています。
私有財産の廃止は #コミュニズム （ #共産主義 ）の考え方ですよね。
ということは、これからは日本共産党を支持した方がいいのでしょうか
日本共産党の綱領にある科学的社会主義
日本共産党とはどのような党なのか
#日本共産党 のホームページをみると党の成り立ちとして 科学的社会主義 を理論的な基礎とする政党として創立されたとあります。
#科学的社会主義 ？
高校で使われる資料を見ると #空想的社会主義 に対する対義語として登場したようです。具体的に本に著した #マルクス や #エンゲルス の考え方のようです。
では、マルクスやエンゲルスはどのようなことを説いたのでしょうか。
高校の教科書ではどのように書かれているか気になり該当箇所を確認しました。
#資本主義 社会への転換は産業革命がきっかけで始まり、労働者の貧困を克服する道を探求して社会主義運動がはじまりました。
マルクスとエンゲルスは「私有財産制度の廃止と生産手段の共有化を説いた」とあります。
マルクスは財貨共有制を批判したものの、生産手段と生活手段の区別がなく「ブルジョア的所有の廃止」というスローガンと並んで「 #私的所有の廃止 」という目標も掲げました。これが「共産主義は私有財産をとりあげる」という批判の根拠になっています。しかしマルクスの本には、宣言における私有財産の廃止とは即ち、ブルジョア的所有の廃止のことであるとする趣旨の内容が書かれています。
なぜ共産主義者がやばいと思われるようになったか
マルクスは共産主義にしたいけど一気に実現させるのは無理があるから「段階を踏んで共産主義を実現しよう」みたいなことはいいましたが、生産手段を国有化しよう！社会主義革命だ！ということはいってはいないのです。
ただ共産党宣言の最後が過激です。
「共産主義者は、これまでのすべての社会秩序の暴力的転覆によってのみ、自分の目的が達せられることを、公然と宣言する」
この表現は、不幸な誤解を生んでしまうきっかけになっていることは間違いないと思われます。
マルクスの文献は、マルクスの死後もたくさんの人が読み、いくつもの解釈がうまれるなかで「共産主義の前に社会主義国家を設立せねばならない」という解釈がうまれました。
こうして #生産手段 の国有化が #社会主義 との理念が認知されるようになったというわけです。
20世紀のマルクスの読まれ方というのは、ソ連のスターリンにどっぷり浸かってゆがめられたものであり、本来マルクスが考えていた思想から乖離しています。
粛清という暴力支配思想
#スターリン が実権を握り、レーニン没後に #マルクス ＝レーニン主義 を掲げます。
共産主義者は実権を握ると国家の体制を共産主義・社会主義へと変えようとします。
ここで国民に了承を得て移行するということはほぼ無理です。すんなり移行なんてできるわけできません。
いきなり今日から平等ですと言われて「ハイそうですか」と私財を明け渡す人はいません。
だから
暴力でいうことを聞かせ、
暴力でいうこと黙らせ、
暴力でいうことまとめる、
ということをしてきてしまったのです。
「 #平等 」「 #人権 」「 #反差別 」といった #普遍的理念 を盲目的に #賛美 して、絶対的な「 #正義 」であると狂信してしまう人間が一定数います。
その結果「この正しい考えに賛同しない奴はおかしい」という結論を出す人間もいて、「弱者の味方」と掲げているものの共産主義は支持を集めるためだけの手段となり、実権を握ったその先には意に沿わなければ手あたり次第、 #粛清 という名の #拷問 と #虐殺 が断行されてきました。
これが自国民が自国民を虐殺する思想だと印象付けたことは間違いありません。
このように共産主義国においては目的達成手段として暴力を用いても構わないという不幸な理解があり、これは日本共産党にも受け継がれています。
ちなみにいまは、路線変更しているといっています。
外国勢力の影響を受ける国民代表
そうはいっても、日本共産党は目的達成手段として暴力を用いる組織 #コミンテルン の日本支部だったわけです。
コミンテルンは、#レーニン が創設した組織で別名、 #第三インターナショナル 、 #国際共産党 といわれています。
つまり国外勢力の指示で行動しているとみられても仕方ありません。
現在の日本共産党は、後継組織のコミンフォルムとは関係ないとしています。
しかし、外国人参政権は賛成の立場でいます。
護憲といいつつも憲法第１条の天皇制から廃止を掲げているし、
平等が原則といいつつも共産党内に上下の役職もあるし、
日米安保条約を廃棄して、軍事基地撤退を求めています。
外国勢力とは関係ないとはいいつつも外国に有利な政策を打ち出していると受けとめられます。
生産手段の社会化をどう目指す
#ソ連 のような生産手段の国有化を目指すものではなく、日本共産党は生産手段の社会化を目指すとしています。
この生産手段の社会化については具体策がなく謎です。現職の国会議員からも疑問の声があげられています。
コミュニズム（共産主義）の再評価でどうすべきか
資本主義の『グレート・リセット』とは何を目指してるのでしょうか。
具体的には、「 #ステークホルダー資本主義 」（従業員、取引先、顧客、地域社会といったあらゆるステークホルダーの利益に配慮して経営）を推し進めるべきという考えを示しています。これは現在の「 #株主資本主義 」（企業は株主の利益を第一に考えて経営）といういまの考え方ををあらためるということです。
従業員、取引先、顧客、地域社会といったあらゆるステークホルダーの利益に配慮するということは、特定の人の利益ではなくみんなの利益に配慮すると受け取れるので、共産主義につながる考え方です。
#環境保護 や #貧困対策 などをめざす #SDGs で満足してしまうのは「ごまかしだ」。資本主義社会の限界を説き、もっと大胆なシステムの変革が必要だ、という #斉藤幸平 先生の著書が30万部の人気を見せています。
#中田敦彦 さんは #人新世の資本論 とは #環境破壊 の時代における資本主義批判という意味だと紹介しています。#環境破壊 をとめるには資本主義をやめるしかないというのがこの本の本質だといっています。
斎藤先生は 本書で #脱成長 #コミュニズム を解決策として打ち出しています。共産主義という言葉を使っていませんが、このコミュニズムというのはそのような意味ととらえていいでしょう。
共産主義では、すべての利益をみんなで共有するという考えであり、最終的には国が管理する制度自体もいらないこととしています。
20世紀は、この共産主義を実現するための前段階として #社会主義 の実現に成功した国家がありました。社会主義では、利益を得るための生産手段を国が管理し、国民の給料も国が管理して分配します。しかし結果としてどの国もうまくいってません。生産手段の国有化をする社会主義は欲望のある人類には適さない手段なのです。
#ビットコイン は、管理者不在でプログラムのみで動いています。もし #ブロックチェーン の仕組みを人類に応用することができれば、私たち人類も国家など管理統制する機関を必要としない完全な共産主義も理論上、実現可能です。ただその場合、いまのような年金や生活保護といった国による #救済措置 がなくなっていきます。
#自己責任 が重大となる未来。
私たちはどちらの未来が、幸せなのでしょうか。
国民皆保険制度など手厚い社会福祉の恩恵を受けることに慣れてしまった日本では政府は必要です。
まずは、私有財産の所有を認めたまま #地球環境 や #貧困解決 という観点からみんなの利益を意識してステークホルダー資本主義を目指すことにシフトしていくことが妥当といえるでしょう。
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2021/6/7追記
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2021/6/13追記
2021/10/16追記
表題を「コミュニズム（共産主義）が再注目されています。日本共産党を支持して解決するか！？」から「世界がコミュニズム（共産主義）に再注目。日本共産党の目指す共産主義とどう違う！？」に変更
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